「自然と暮らしをともにする先住民の権利を守りたい。」
大企業だからといって、守りたいもののために声をあげる権利を、私たち市民から奪うことはできません。
世界から100人以上のアーティストが賛同
作家、ジャーナリスト、音楽家、漫画家、教授、詩人などの世界の文化人が、グリーンピースの言論の自由と森林保護を求めるキャンペーンに賛同しています。日本からは、5名の文化人の方が参加してくれました。
なぜならば、言論の自由がなければ、私たちはポジティブな変化を起こせないからです。
写真:カナダの北方に広がる森林地帯
坂本龍一 音楽家
代表作『戦場のメリークリスマス』、『ラストエンペラー』
「グリーンピースの言論の自由と森林を守るキャンペーンに賛同します」
星川 淳 作家
代表作『魂の民主主義』、『日本はなぜ世界で一番クジラを殺すのか』
「長年、環境保護と著述の両方に関わってきた者として、重大な森林破壊に反対する声を封じようとする今回のSLAPP訴訟(※)は絶対に許せません。
表現の自由を押し殺すことは、生きた地球を殺すことにつながります。私たちは自然の一部です!」
※SLAPPはStrategic Lawsuit Against Public Participationの略語。市民の関与を排除するための訴訟戦術。
本間龍 作家
代表作『原発広告』、『原発プロパガンダ』
「全面的にグリーンピースの活動を支持します。
レゾリュート社は直ちに不法な森林伐採をやめ、グリーンピースに対する不当な裁判も中止すべきです。
そしてレゾリュート社と取引のある世界中の出版社が各々の環境ポリシーに従い、同社に対し破壊的な森林の伐採と言論への攻撃を直ちにやめるよう働き掛けることを、強く求めます」
安冨 歩 東京大学教授
代表作『原発危機と「東大話法」』、『「満洲国」の金融』
(c)田村浩章/プラン・インターナショナル
「不正義を感じたときにそれを表現することは、人間社会を成り立たせる基礎であり、脅迫目的の訴訟によってこの基盤を揺るがすことは、悪辣な反社会的行為であって、断じて許されません」
山田玲司 漫画家
代表作『絶望に効くクスリ』、『Bバージン』
「いよいよ僕の周囲でも『本当のこと』『1番大事なこと』が言えない空気が支配しているのを感じます。
『自由がない』と言っていられた10年前の方が、まだマシだった気さえしています。
特に何かしら環境に関する『前向きな話』をしたりすると、瞬く間に『夢見がちな愚か者』のレッテルを貼られ、意味のない揚げ足取りの議論に巻き込まれる状態で、僕の友人の多くが原発や環境問題について『沈黙』するようになりました。
僕の仕事はそもそもが『人の心」を癒やし、勇気づける事です。
なので、ある時期から『こころの看護師』になろうと、様々な創作活動をしております。
それが自分のすべき活動だとは思うのですが、このまま世界の状況が悪化し続けていくのを他人ごととは思えません。
グリーンピースの『自由に発言できる世界』と『森や海が犠牲にならない世界』を作りたい、というシンプルな願いに、僕も賛成しています」
マーガレット・アトウッド 作家
代表作『侍女の物語』
「ディストピア(地獄卿)を描いた『侍女の物語』や『一九八四年』、『すばらしい新世界』の結末はこれらの書物に記されていますが、私たちの物語の結末は描かれていません。
この訴訟は、言論の自由、変化を主張する自由、権力に異議を唱える自由を守る機会であり、法の下でこうした自由の保護を強化する機会です。私たちの社会は、この物語に明るい結末を必要としています」
スティーヴン・フライ コメディアン、作家
代表作『More Fool Me』
「罰当たりな発言ばかりする私は当然、言論の自由をとても大切にしています。言論の自由とは、自分の考えをはっきりと述べることで得られる満足感だけではありません。
たとえ不快であっても人々が耳にすべき真実を伝えることでもあり、グリーンピースはこれまで、当局が隠しておきたがる事柄を明るみに出すことに大いに成功してきました。
この訴訟事件は、グリーンピースだけの問題にとどまりません。富と権力を手にしている人々が伏せておきたい情報を知っている、すべての内部告発者や権力を監視する人々を脅かすもので、私は心配しています。皆さんもそうすべきです。」
ナオミ・クライン 作家
代表作『ショック・ドクトリン』
6月13日に新作『No Is Not Enough:: Resisting Trump’s Shock Politics and Winning the World We Need』を発表予定。
「政府がパイプライン建設計画を却下した場合に、企業が政府に対して訴訟を起こすことができるような貿易協定がすでにあります。加えて、米国大統領は、「政府は人と地球を守るべき」という考えそのものに反対する極端論者で顧問団を固めているのです。
最も勇気あるNGOが犯罪組織であるかのごとく扱われる判例は、断じて受け入れられません。この混乱した社会をあるべき姿に戻さなくてはならない。カナダのレゾリュート社のグリーンピースに対するSLAPP訴訟は、必ず敗訴させなければいけません」
すべての人の言論の自由のために、応援してください
おかしいことを、おかしいと言う権利。
今、カナダ北部の森とそこで暮らす生きものたちをまもるために、私たちの声はとても大切です。
写真:カナダの北方に広がる森に暮らすノドアカハチドリ
レゾリュート社が、人々の言論の自由を取り上げ、カナダの北方に広がる森で破壊的な伐採を続けるのを、私たちの声で止めなければいけません。