プラスチックが使用禁止になったというニュースが世界各地から届いています。
アメリカ、インド、モロッコなどの国のいくつかの自治体では、完全にプラスチックを使用禁止に、またはポリエチレンのような特殊な形でのプラスチックの使用を禁止することで、プラスチック汚染問題に制御をかけています。
1 インド カルナータカ州
2016年3月、インドのカルナータカ州政府は、プラスチックの使用を完全に禁止にしました。問屋も、小売店も、貿易業者も、プラスチック袋、プラスチック皿、カップ、スプーン、ラップといったプラスチック製品を使用したり、売ったりすることができなくなっています。
禁止措置が実施されてから4カ月で、州都のバンガロールでは3万9,000キロもの違法なプラスチックが押収されました。そして、その措置を徹底しながらも、マイクロビーズの使用も禁止にしています。GO!カルナータカ州!
2アメリカ サンフランシスコ、ロサンゼルス、ポートランド、ホノルルなど
2007年、サンフランシスコはプラスチックのレジ袋の使用を禁止した、最初の都市となりました。そして2014年には、プラスチックボトルを市の施設内で使うことを禁止しました。
去年7月には、サンフランシスコはロサンゼルスとポートランドに加わり、スチロール(styroform)を強制的に禁止しました。スチロールはポリスチレンなどとして知られ、広く出回っています。リサイクルがとても大変なポリスチレンは、問題のプラスチック。アメリカでは、卵、お肉、果物のパックとして広く使われているので、この素材が禁止されることによるインパクトは、思っているよりも大きいのです。
2015年7月には、ハワイのホノルルで、使い捨てのプラスチック袋の使用禁止が発表されました(薬などに使われるものなど、少しの例外もあり)。地方自治体で可決されたこの決定は、地元の草の根運動の勝利でした。人々の力、ピープルパワーです!
3タスマニア、コールズベイ
2003年、タスマニアのコールズベイは、オーストラリアの町で初めて、使い捨てのプラスチック袋の使用を禁止しました。禁止した初めの年に、その地域で35万枚のプラスチック袋の使用が減少したそうです!
4エチオピア
2011年、エチオピアはプラスチック製の使い捨て買い物袋の輸入と製造を禁止しました。これは、エチオピアのグリーン成長戦略の一環で、風力や地熱発電プロジェクトを推進する決定とも連携しています。
5フランス
フランスでは、大手スーパーで配られていた使い捨てのプラスチック袋(容量10L以下、厚さは50ミクロン以下のもの)の使用を禁止しました。
これは、プラスチックは環境に大きな影響を及ぼすため、対処が必要とした、EUのプラスチック取り締まりの一環です。
6モロッコ
モロッコはアメリカに次いで、世界で2番目にプラスチックバッグの消費が多い(多かった)国でした。モロッコが導入した禁止法はとても包括的で、プラスチック製品を輸入したり、売ったりすることを禁止し、プラスチック袋の配布も禁止しました。
プラスチック禁止に対しては、抵抗がつきもの。でもそれは、いかにプラスチックやプラスチック袋が日々の暮らしに染み付いているかを示しています。そして使用禁止の重要性がいかに重要なことかということも。頑張れ!モロッコ!!
ご紹介した例は、世界各地で行われているプラスチック使用禁止の主要ないくつかにすぎません。すばらしいことですよね。でもそもそも、どうしてそれが重要なのでしょう?
海のプラスチック汚染は深刻な問題です。海の生きものたちが、プラスチックを誤まって食べてしまっているのが世界中で確認されています。プラスチック汚染を止めるため、プラスチックに依存した暮らしから卒業しなくてはいけません。
グリーンピースは、海のプラスチック汚染を終わらせるためのキャンペーンを強化していきます。マイバッグ、マイボトルなど、毎日できるちょっとした変化で、プラスチック汚染を一緒に止めましょう!
グリーンピースUK オーシャンキャンペーナー フィオーナ・ニコルズ
PlasticFreeLife.JPで、プラスチック・フリーの暮らしのヒントを見つけよう。
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人類がこれまで作ったすべてのプラスチックがまだ地球上に存在している
(#trashlessチーム)