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【2023年1月】3分でわかる日本と世界の環境ニュース
大寒波・豪雪が全国を襲い、世界を巻き込むエネルギー危機によって電気代の高騰を嘆く声が上がった1月。世界情勢や気候と私たちの暮らしが密接に関係していることが感じられた月でした。また、世界経済フォーラムのダボス会議が開催されたり、気候変動条約会議COP28の議長が選出されるなど、重要な国際政治・経済の動きもありました。見逃せないニュースを振り返りながら、グリーンピースの活動の成果や進捗をご報告します。
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2022年の売れ残りは139万本 ー 恵方巻きの食品ロスが環境問題・社会問題な理由
毎年節分が近づくと、コンビニやスーパーによる恵方巻きの広告が目に入るようになります。「恵方」とは、神様のいる縁起のいい方向とされ、2023年の恵方は南南東といわれています。2月3日の節分に、その年の恵方を向いて食べる太巻きは「恵方巻き」と呼ばれるようになり、恵方巻きを食べる習慣は多くの人が知るようになりました。一方で、恵方巻きの売れ残りが大きな問題となっています。2022年には、139万本もの恵方巻きが食品ロスになったという見積もりも。CO2排出や水の浪費に繋がり、地球環境へのインパクトも大きい食品ロスをなくすために、私たちにできることを考えましょう。
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温暖化なのに最強寒波「なぜ?」大雪と雪不足が同時に起こる可能性とその理由
10年に一度レベルといわれるほどの非常に厳しい寒さが訪れています。寒気のピークは1月24日(火)の夜頃から25日(水)にかけてとなる見通しですが、寒気の南下によって雪雲が日本海だけに留まらずに太平洋側まで広がることで、あまり雪が降らない地域にも積雪のおそれが。西日本や関東でも雪の降る場所があるかもしれません。 温暖化が騒がれる中、厳しい寒さや大雪に見舞われる場所が増えているのはなぜなのでしょうか。
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【電気代高騰と世界のエネルギー危機】その原因と解決策は?
ウクライナ戦争や新型コロナ感染症後の経済復興によって、天然ガス・石油・石炭などの化石燃料のエネルギー価格が高騰しています。 この冬、日本中の家計に打撃を与えている電気代の高騰も、この化石燃料の価格上昇とつながっています。ライフラインである電気を安心して使えるようになるために、どんな解決策があるのでしょうか?そして私たちに今できることは?
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「気候危機は存在しない」キヤノンのシンクタンクが気候変動否定論を広めるリスク
IPCCの最新の報告書は、人間が地球を温暖化させてきたことは「疑う余地がない」としています。また、近年の気候に関する研究の99.9%が、気候変動は人間が原因であることに同意しています。そんな中、温暖化の原因は人間ではない、深刻化する異常気象の被害と温暖化は関係がないと発信するシンクタンクに、日本を代表する大企業キヤノンが出資していることのリスクを環境NGOが指摘しました。気候変動否定論に対して、私たちにできることとは?
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「原発を最大限活用」?あなたの意見を求めています。
2011年3月に発生した東電福島第一原発事故のあと、エネルギー・環境戦略を決定するために実施する国民的議論を経て日本は「原発依存度を可能な限り減らす」ことを決めました。 これは、「討論型世論調査」を実施し、全国11都市での「意見聴取会」を開催し、さらにパブリックコメントを実施して、決められた国の方針でした。 しかし、この方針が今、覆されようとしています。
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2022年グリーンピースが達成した10の明るいニュース
2022年を振り返ると、世界的な感染拡大は落ち着きましたが、戦争、インフレ、異常気象の問題に直面しています。 このような暗いニュースに希望を見失いそうになることもありますよね。しかし、良いニュースもたくさんありました。いつもグリーンピースの活動を支え、応援してくださる皆様のおかげです。2022年も終わりを迎える今、今年起きた希望を感じさせてくれる10の進展を見ていき、来年も仲間と繋がりあって希望を共有し、行動を続けましょう!
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【COP15の成果は?】国連生物多様性条約モントリオール会議まとめ
第15回生物多様性条約締約国会議(COP15)が閉幕しました。「昆明ーモントリオール協定」と呼ばれる最終合意は、恐竜を絶滅させた6500万年前の大量絶滅と同規模と言われる、人類による生物大量絶滅を阻止するために、十分な合意とは言えません。COP15で期待されていた3つのポイントについて、成果を振り返ります。
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<気候危機と子ども>世界の約半分の子どもが気候変動に脅かされている
世界の子どものうち、10億人の子どもは深刻な大気汚染にさらされています。9億2,000万人の子どもは十分な水がない中で生きています。8億2000万人の子どもは熱波に苦しめられています。4億人の子どもはサイクロンの危険にさらされています。3億3,000万人の子どもは河川の洪水被害にさらされ、2億4,000万人の子どもは沿岸部の洪水被害にさらされています。地球上の22億人の子ども全員が気候危機によるなんらかの影響を受けています。子どもたちが気候変動において押し付けられている問題は深刻であり、子どもをこれらの脅威から守ることができるのは大人だけです。気候問題の世代間格差について考えましょう。