みなさん、こんにちは。マモさんことエネルギー担当関口です。2月に来日してから約2カ月、福島を中心に調査活動を続けてきたグリーンピースの船・虹の戦士号が、いよいよ日本を離れる時がやってきました。出航前の最後の週末、京都府舞鶴市で、虹の戦士号の一般公開イベントを開催します!

関西近隣にお住いの皆さまにとっては、建造から運行までのすべてを市民の寄付で支えられたこの船をじかにご覧いただける、またとないチャンスです。

伝説の船

「いまに、地球は病み、海は黒ずみ、川の水は毒となり、動物たち植物も姿を消しはじめるとき、まさにそのとき、人々を救うために世界中から虹の戦士が現れる」

北米先住民族の伝説にちなんで名付けられた虹の戦士号。フランス政府による初代虹の戦士号爆破事件やマーシャル諸島ロンゲラップ島でアメリカの核実験によって被爆した島民を救出、搬送した話など、逸話には枚挙にいとまがありません。が、そういう話の続きはウェブで読んでいただくとして、今日は船についてのトリビアをご紹介します。

 

写真:北米先住民クリー族の長老たちがグリーンピースメンバーを「虹の戦士」と宣言 

有言実行エコシップ

正確に言うと「虹の戦士号三世」、三代目のThe Rainbow Warrior号です。この船を作るときに特にこだわったのは環境への優しさでした。見ての通り虹の戦士号は帆船。最大で5枚のセイルを張って航行します。 通常のディーゼルエンジンとE-ドライブ(電動モーター)を併用することができますが、航海中は基本マストに風を受けて風力のみで進みます。

 

通常航行に要するエネルギーのうち70%以上は自然エネルギーで賄っています。ちなみに帆を上げる時はボタン一つで操作できるそうです。

 

世界最高のAフレーム

船の外観で最も特徴的なのが天高くそびえる2本のマストです。Aフレームと呼ばれるこのマスト、高さは55mで聞くところ世界最高の高さのAフレームだそうです。マストは、かなり遠くからでも見ることができ、暗い道に灯るマストの明かりに向かって車を走らせる時などは心にも火を灯してくれるようです。このAフレームに風を受けて進む船の様子は壮観の一言に尽きます。

 

ヘリコプターだって乗っけちゃう

甲板の後部にはヘリコプターの発着場もついてます。今回の福島県沖調査には必要ないため代わりに緑のコンテナが載っていましたが、ヘリコプターが必要な活動の場合には船に積んでいき、出番がきたらここから飛ばすというわけ。

 

名物は美味しい食事

忘れちゃいけない船の名物は何と言っても美味しい食事。シェフも航海ごとに変わるようなのですが、今回福島沖で活動する私たちのお腹を満たしてくれたのはインド出身のバブー料理長。船員の出身もヨーロッパ、アフリカ、北南米、アジアと多彩なためか、料理も無国籍的な、それでいてベジタリアン、グルテンフリーなどそれぞれの好みに配慮した料理をバッフェ形式で提供してくれています。

 

写真:料理長バブー。 目がキラキラ

30年以上核と原発の問題に取り組んできた現グリーンピース・ドイツのショーン・バーニー曰く、彼の過去の大失敗のうちのひとつは、「船の中で絶対に怒らせてはいけない人」であるシェフを乗船1日目にして怒らせたことだったらしい。それほどにシェフは船の要であります。バブーは日本に居たこともあり、話しかけると日本語で返してくれます。

 

船を守り続けるDave

ギリシャ・ローマ時代の昔からヨーロッパの帆船には安全を祈願して船首像が取り付けられているそうですが、虹の戦士号の船首にやや控えめに立っているのが、イルカのデイブ(Dave the Dolphin)です。デイブは虹の戦士号二世の時にドイツのグリーンピース・サポーターから贈られたものだそうで、この三世が建造された際にこちらに移設されたそう。デイブを移動させようとした時に、デイブの中にブレスレットとボブディランの歌の歌詞、そしてタイムカプセルが発見されたそうです。そして今、デイブの中には三世を作るブロジェクトに参加した人たちの仕込んだタイムカプセルが入っているそう。名前の由来には諸説あるようなので、一般公開の時にクルーメンバーに聞いてみてください。

 

操舵室で前方を見つめるウィルコックス船長と一等航海士のフェルナンド

伝説の船長ピーター・ウィルコックス

今回福島県沖への虹の戦士号の舵をとったのは、大ベテランのピーター・ウィルコックス船長。フランスの工作員によってニュージランドに停泊していた初代虹の戦士号が爆破された時やマーシャル諸島のロンゲラップ島でアメリカの核実験によって深刻な放射能被曝に見舞われていた島民の救助に向かった時も彼が船長を務めていました。日本の私たちに最も関係が深いところでは、1993年にロシア海軍が日本海で行っていた核廃棄物投棄の現場を押さえて全世界へ発信した時も彼がキャプテンだったのです。彼はこの福島県沖調査中に誕生日を迎えました。サプライズのケーキと横断幕風寄せ書きを少し照れた感じで受け取っていた姿が印象的でした。とある船舶代理店の方は、彼のことを「男の中の男」と呼んでいます。

京都での無料乗船イベント、今週末!

今週末、こんな虹の戦士号に体験乗船にいらっしゃいませんか?グリーンピーススタッフ一同、みなさんにお会いできるのを楽しみにしています!こちらから事前予約できますよ。

開催日時:
4月2日(土) 受付:午前9時~12時 午後1時~4時
4月3日(日) 受付:午前9時~12時 午後1時~3時
 
会場:
舞鶴港 第二埠頭4号バース
〒624-0945 京都府舞鶴市喜多1105番1
最寄駅:JR舞鶴線西舞鶴駅
*第三埠頭に駐車場がございます。
参加費:無料
定員:200名(完全予約制)
申込〆切:4月1日午前0時(31日深夜)

クリックして応募する

さて、次回は 虹の戦士号ってどんな船? 船上ライフ編をお送りしますね! 

ライターについて

グリーンピースは、環境保護と平和を願う市民の立場で活動する国際環境NGOです。世界中の300万人以上の人々からの寄付に支えられ、企業や政府、一般の人々により良い代替策を求める活動を行っています。ぜひ私たちと一緒に、行動してください。

グリーンピース・ジャパン

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