今日5月3日は憲法記念日。「戦争を放棄する」「軍隊を持たない」と定めた日本が世界に誇る平和憲法の施行を記念する日です。

小学校の授業で初めて出会った憲法。社会科見学で国会議事堂や最高裁判所を訪れ、法による統治や三権分立の原則といった憲法に基づく国の仕組みを学びました。国民主権、平和主義、基本的人権の尊重。日本国憲法が掲げる理念には、施行から70年を経ても、深く心に訴えかけるものがあります。
私の世代は、平和憲法のもとで、自由と民主主義が空気のように当たり前の環境で生まれ育ってきました。あまりにも当たり前のものになっていて、日常生活の中で憲法の大切さを噛みしめる機会は、あまりありません。
でも、その憲法が脅威にさらされています。

今、沖縄で、選挙での県民の基地に反対する一貫した意思表示や地元の方の粘り強い反対運動にもかかわらず、辺野古新基地建設に向けての動きが加速しています。辺野古の美しい海とジュゴンやサンゴ礁など豊かな生態系を守ろうと必死に訴えかける市民や活動家を暴力や訴訟で抑えつけようとする国。日本の民主主義はどこに行ってしまったのでしょうか。
特定秘密保護法の制定。一連の安保法制の強行採決。その内容も、強引な手法も、憲法の理念から程遠いものです。国会審議中のテロ等準備罪、いわゆる「共謀罪」を戦前の憲兵隊による検閲に例える論評もあります。森友学園の疑惑を通して、教育勅語をめぐる是非まで国会答弁にあがり、時代錯誤的な議論に呆然としました。この21世紀に、私たちは、戦前の体制に後戻りしてしまうのでしょうか。
米軍占領下で制定された現行憲法は、押し付けであるという主張があります。革命を通して民衆が主権を勝ち取った国々に比べ、憲法を上から与えられた日本人は民主主義や人権に対する意識が低いとも言われます。
そうした批判を跳ね返し、憲法を本当の意味で自分たちのものとするのは、憲法が脅威にさらされている今この時です。改めて憲法と向き合い、当たり前となっている日常の中で憲法の理念を見つめ直すこと。選挙で、ソーシャルメディアで、身の回りの人たちとの話し合いの場で、意思表示すること。権力に歯止めをかけ、国民として主権を行使するのは私たちです。

私たちの日々の生活を守ってくれている憲法。憲法が都合よく拡大解釈され、権力の濫用を許してしまったら、民主主義が根底から崩れてしまいます。失って初めてその価値に気づくというのでは取り返しがつかないのです。

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