7月は参院選。今回の選挙で決まる議員の任期は6年。 つまり、気候危機を回避するために決定的に重要な2030年までのラストスパートを託すことになります。

破局的な気候危機を回避するには、産業革命前と比べて世界の平均気温の上昇を1.5℃以内に抑えなければなりません。
そのためには、2025〜2030年の政策がとても大事です。 エネルギー効率を2倍、再生可能エネルギーを3倍にするという国際合意を守るため、今が実行の段階です。それは、夏涼しく、冬あたたかく、光熱費も心配なく暮らせるベターライフのはじまりでもあります。

では、そのために必要とされる議員とは? 参議院の特長を活かして、本気で気候対策に取り組む人を、あなたの一票で “ リクルート”しましょう。

「今」と「未来」のために、
参議院議員にできる5つのこと

1. 長期ビジョンで動ける

6年の任期だからこそ、2030・2050年を見据えた政策にじっくり取り組めます。 政権が変わっても、気候政策の継続を支える存在に。

2. 予算も法案もチェックできる

「良識の府」として、政策の中身を精査できるのが参議院。 お金の使い方や法律の案がほんとうに良いかどうかをチェックます。

3. 衆議院にブレーキをかけられる

参院は“見直し・修正”の舞台。 衆議院で通った法案に欠陥があれば審議のやり直しを求め、実効性ある形へ。

4. 多様な声をつなげる力がある

参議院には無所属や専門家出身の議員が多く、視点が多様。若者や、人権団体、環境団体など多様な市民社会とつながりやすい。

5. 国際約束を見張る役割も

パリ協定やG7での公約など、国際的な約束を国会から監視。 「約束を守れ」と声を届ける立場にもなれます。

気候に本気な候補者は?チェックリスト×5

候補者のSNSや演説、政策をチェックしよう! 全部クリアじゃなくても、「3つ以上」なら注目候補!ですよ。

  1. 気候変動、地球温暖化対策強化に言及している?
  2. 「持続可能な」やり方での再生可能エネルギーを推進している?
  3. 気候危機の被害をより受ける若者の声に耳を傾けている?
  4. 脱原発・脱化石燃料を進めている?
  5. あなたの声を聞いてくれる?

今すぐできるアクション、いくつ知ってる?

チェックリスト確認したら(してなくても)ダイレクトアクション!候補者に直接コミュニケーションしてみましょう。

まず候補者について調べてみよう

候補者選びはスマホひとつでできます。まずウェブサイトを見てチェック。気候変動についての言及があれば要注目です。身近な地域で、未来を一緒に考えてくれそうな人を見つける第一歩です。

見るべきポイントは…

  • 候補者がどんな人なのか
  • これまでの取り組み
  • 当選したら何をしてくれそうか
  • 気候に関することが書かれていたらその内容

    自分の地域にはどんな政策を考えている候補者がいるかを知るきっかけにもなります。気になる候補者が見つかるかもしれません。

  

候補者に会って話しかけてみよう

気候変動についてウェブに何も書いてない……そんなときは直接聞いてみるのもアリ。駅前などで候補者に出会ったら、「気候変動についてどう考えていますか?」と一言。SNSのDMやWEBの問い合わせフォームでもOKです。それまで気候変動について考えたことのなかった候補者でも、有権者の声で関心を持ってもらえます

  

選挙について話題にしてみよう

選挙や投票のこと、気候の話を友達や家族と話してみるだけでもアクションになります。SNSでちょっとつぶやくだけでも、同じ気持ちの人とつながったり、誰かの背中を押すかもしれません。誰だって誰かのインフルエンサーですから。まずは「話す」ことからはじめてみましょう。

  

候補者の応援をしてみよう

応援したい人が見つかったら、ちょっとだけ勇気を出して応援してみませんか?ポスター貼りやチラシ配り、SNSでの投稿など、できることはたくさん。仲間もできるし、気候危機対策に本気な人を当選に近づける一歩になります。

選挙ボランティアの内容例…

  • ポスター貼り
  • 証紙貼り
  • チラシ配り
  • はがきの送付
  • 電話かけ

応援するに際して、できないこともあるので注意!
・電子メールで特定の候補者への投票を依頼する(ただし候補者本人はOK)
・投票日当日に、特定の候補者への投票を依頼する
※18歳未満は特定の候補者への投票依頼はできません(「投票に行こう」などの呼びかけはOK)。

  

「投票に行こう」と伝えよう

候補者の掲げている公約が完璧じゃなくても、投票すること自体が大事なアクションです。「#投票したよ」「#選挙でとめる気候危機」などのハッシュタグでSNS発信すれば、誰かの背中を押すきっかけになるかもしれません。

 

選挙が終わったあともできること

当選した議員は、気候対策を形にしていく役割を持っています。思いや要望を伝えて、本気の気候危機政策を求めましょう。やり方がわからなくても大丈夫。ゼロエミッションを実現する会に参加すれば、思いを共にする仲間と一緒に行動できます。

ゼロエミッションを実現する会

毎週土曜9:00〜9:45、Zoomでオリエンテーション実施中。お気軽に参加してみてください!


おわりに

選挙は、大人たちだけのものじゃない。

未来を生きる若者の声、声を出せない動物たち、一票を投じる権利を持たないすべてのひとたちのもの。

この夏、未来世代のために、 “気候対策に本気な参議院”を一緒につくりましょう。

あなたのアクションが、未来を守る力になります。