【気候変動】エネルギー基本計画案について政府があなたの意見を募集中
この投稿を読むとわかること
これからのエネルギーをどうするかについて、国があなたの意見を募集しています。あなたはどんな未来を描きますか?あなたの描く未来を国に伝えませんか? |

エネルギー基本計画とは?
10月4日まで、国が、「エネルギー基本計画(案)」について、パブリックコメントを募集しています。
パブリック・コメントは、重要な案件について、国があなたの意見を聞く制度。政府は提出された意見が、反映されたか、反映されなかったら、なぜかなど、公開する義務があります。つまり、あなたの意見は国にかならず読まれます。どんどん意見を提出しましょう!
エネルギー基本計画とは、エネルギーに関する国の基本方針です。エネルギー基本計画(案)は126ページありますが、13枚のスライドにまとめられた概要版があります。
でも、かならずしも全部読む必要はありません。わたしが読んだところ、一言でいうと、こんな感じでした。
「省エネし、再生可能エネルギーを推進しながらも、原発や化石燃料も使い続けます」
そもそもの目的が、気候危機を回避するために、2050年カーボンニュートラル(二酸化炭素排出実質ゼロ)、2030年度の二酸化炭素排出46%減(2013年度比)、さらに50%削減を目指して挑戦を続けるという目標の実現のため、のはずなのですが、化石燃料を長く使い続ける計画になっています。
このエネルギー基本計画案では、気候危機は回避できないとグリーンピースは考えます。しっかり省エネをし、再エネ100%を目指すことで気候危機も回避でき、わたしたちの暮らしもよくすることができます。
グリーンピースも賛同する「あと4年」の特設サイトには、詳しい解説があります。

思ったように書いてみよう。
あなたは、どう思いますか?
「原発はすぐやめてほしい」
「石炭火力は段階的に廃止すべきだ」
「自然エネルギーはもっと増やしてほしい」
など…. 思ったことをそのまま書いて出してみてはいかがでしょうか。もちろん、その理由を付け加えることができれば、もっといいです。
他の人はどんな意見を送っているの?
グリーンピースでは、以下の7つのポイントで意見を書きました。グリーンピースのパブリックコメントを見る
- エネルギー政策の意思決定プロセスに、市民の意見を反映させるしくみをつくること
- 破局的な気候危機を回避するために、温室効果ガスのより大幅な削減が必要であること
- 建築物の断熱など、まだまだ省エネルギーの余地があること。
- 石炭火力発電は2030年までに例外なく停止させ、優遇策をやめること。
- 原発の再稼働や建て替えは一切せず、優遇策をやめて一刻も早く脱原発を実現させること。
- 再エネ拡大の障壁を取り去り、持続可能な形で普及させること。
- ガソリン車は例外なく廃止へ向かわせ、自動車の量自体適量にする政策を。
あと4年キャンペーンウェブサイトには、コメントの参考例もたくさん掲載されていますので、ぜひご覧ください。

提出の仕方は簡単!
まず、パブリックコメントのウェブページを開きましょう。
少しややこしいので、意見入力フォームの表示方法を解説します。

① 赤い「PDF」の左の「意見公募要領」「意見様式」「エネルギー基本計画(案)」 の3つのPDFを開く (※3つのPDFを開かないと②で✔︎を入れることができません)
② □ 意見募集要領(提出先を含む)を確認しました。に✔︎(チェック)をいれる
③ 画面右下の「意見入力へ」をクリック
意見入力の画面になります。一つのフォームに一つの意見を書くことが奨励されているので、何通でも出しましょう。
こんな意見を出すよ!こんな意見を出したよ!という報告をお待ちしています。SNSで、#エネルギー基本計画案にパブコメ出しました とハッシュタグを投稿してください。
参加しよう!パブリックコメントを書くワークショップ
グリーンピースも参加している「あと4年キャンペーン」ではいっしょにパブリックコメントを書くワークショップをします。9/19(日)10時〜、9/21(火)20時〜、9/22(水)14時〜など。こちらからお申し込みください。
また、別途「地球温暖化対策計画(案)」もパブリックコメント中です。こちらは、日本の二酸化炭素削減目標とどう達成するかが書かれたものです。内容はエネルギー基本計画(案)と重複する部分も多いです。こちらもぜひパブリックコメントの提出をおすすめします。
「地球温暖化対策計画(案)」パブリックコメント提出画面へはこちら
破局的な気候変動は、まだ回避できる
2021年8月9日、世界の第一線で活躍する科学者で構成される、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、最新の報告書で、わたしたち人間は、確かに危機的な状況にあるけれど、破局的な気候変動は回避できるとメッセージを送っています。
石炭火力も原発もいらないと政府に声をあげることは、気候危機を回避する大事な一歩です。パブリックコメントという、政府が私たちの意見を募集しているこの機会に、あなたの声も届けませんか?