【子ども向け】地球温暖化ってなに?原因・影響・できることをイラストでやさしく解説
子どもが「地球温暖化」について自分で考え、自分で学べる学習教材記事です。
地球が、おどろくようなはやさで、どんどんあたたかくなっているのを知っているかな? 地球の温度が上がることを、地球温暖化(ちきゅうおんだんか)という。だけど、地球温暖化はどうしておきるんだろう?地球温暖化がすすむといったいなにがおきるんだろう?
このきじを読んで いっしょにしらべてみよう。
この投稿を読むとわかること
地球温暖化ってなに?【まずは一言で説明】
地球が、おどろくような はやさで、どんどん あたたかくなっているのを知っているかな。地球の気温が上がることを、地球温暖化(ちきゅうおんだんか)という。
地球温暖化をかんたんに言うと?
天気がどんなものか知っているよね。そう、外で遊んだり運動したりできなくなる雨や、太陽がまぶしい晴れ、びゅうびゅうふく強い風や、白くて冷たい雪などの気象(きしょう)のこと*。

それでは、気候(きこう)がなにか、わかるかな? 気候は、あるひとつの場所で長いあいだくりかえしておこる天気のことをいうよ。

気候を調べるために、あちこちで研究者(けんきゅうしゃ)が がんばってちょうさをしている。そのおかげで「この場所の気候は暖かい」とか「ここにはよく雪がたくさん積もる」とか、地域(ちいき)によっての気候の違いがわかるんだ。

地球の気温はどれくらい上がっているの?
地球の気温はここ200年のあいだに、1どとちょっと(やく1.2ど)あたたかくなった*。
研究者(けんきゅうしゃ)がしらべた20年から30年くらいのあいだの気温の平均(へいきん)をつかって、「地球がどれくらいあたたかくなったか」をかくにんしたけっか、むかしの気候とくらべて、やく1.2どあたたかくなっていることがわかったんだ。
1どくらいの気温の変化は、たいしたことではないように聞こえるかもしれない。
けれど、地球がうちゅうに生まれてからの、やく45おく年という長いれきしの中の200年は、とてもとてもみじかいものだ。だから、その200年の間に1どいじょうも気温が上がってしまったことは、じつはとてもたいへんなことなんだよ。
たとえば、1ど気温が上がると、1日にふる雨のりょうが、やく7パーセント増えるといわれている。そのほか、夏にとても暑い日がつづく「ねっぱ」と呼ばれるげんしょうがふえたり、たいふうが強い風と雨をつれてやってくることもふえる。
みじかいあいだに、きゅうにあたたかくなってしまったことで、地球の気候はふあんていになってしまっているんだ。
なぜ地球はあたたかくなっているの?【原因】
気候をふあんていにする地球温暖化が大きな問題になっている。人間をなやませる地球温暖化は、なぜおこるのだろう。しくみをみてみよう。

地球をあたためているのは、太陽が出す太陽光エネルギーだ。太陽光エネルギーであたたまった地上の熱を「温室効果(おんしつこうか)ガス」がすいこんで、はきだすことで、地球の上の空気をあたためている*。
温室効果ガスが少なかったときには、うちゅうに出ていくはずだった太陽の熱が、温室効果ガスがふえたことによって出ていかなくなってしまっているんだ。
温室効果ガスのりょうが増えると、地球をあたためるこうかもどんどん強くなってしまう。
温室効果ガスが多くなったせいで、地球がかぶっていたもうふがぶあつくなりすぎて、太陽の熱がどんどんたまって気温が上がる。これが温暖化のしくみ。
温室効果ガスというものが原因(げんいん)で地球温暖化が進んでいるんだ。
温室効果ガスってなに?

「温室効果ガス」とは、二酸化炭素(にさんかたんそ)やメタンといったいろんなしゅるいの気体(きたい)のことをいうよ。
けれど、温室効果ガスは、かんぜんにわるものというわけじゃない。なぜなら、温室効果ガスが地球にそんざいしなければ、地球の気温はマイナス19度くらいになってしまうから*。それでは寒すぎる!
だから、ちょうどいいりょうの温室効果ガスがひつようなんだけど、今は温室効果ガスがあまりにも増えすぎて困っているというわけだ。
二酸化炭素はどこから出ているの?
温室効果ガスのなかでも、いちばんりょうがふえたのが二酸化炭素(にさんかたんそ)だ。どうして二酸化炭素(にさんかたんそ)がふえているのだろう。
二酸化炭素(にさんかたんそ)が増えたさい大のりゆうは、人間が、せきたんやせきゆ、てんねんガスなどの化石燃料(かせきねんりょう)をたくさん燃やすようになったことだいわれている。
え? それなら、地球温暖化がおこる原因(げんいん)は人間がつくっているのかって? そのぎもんはとてもするどい。
そう、じつは地球温暖化をひきおこしているのは、人間のかつどうだということがわかっている。
IPCC(アイピーシーシー)という世界の科学者(かがくしゃ)たちのグループが、地球温暖化についてのいろいろなけんきゅうをまとめたほうこく書には、地球温暖化が人間のかつどうのせいでおきているとはっきり書かれていた*。
温室効果ガスは何をすると出る?
もっとくわしく、どんなことをすると、温室効果ガスが出て地球温暖化をすすめてしまうのかをみてみよう。

電気をつくること
せきゆやせきたん、てんねんガスなどの化石燃料(かせきねんりょう)を燃やして電気をつくるとちゅうにたくさん二酸化炭素(にさんかたんそ)が出ている。風の力や太陽の光などから電気をつくるときには、ほとんど温室効果ガスは発生しない。けれど、ざんねんながら日本ではまだあまりつかわれていないんだ。

森林のばっさい
お金をもうけるためなどに、土地(とち)を使おうと木を切りたおしたり、森を燃やしたりすることで、それまで森林がたくわえてくれていた温室効果ガスをはき出させてしまう。よけいな温室効果ガスがうみ出されているんだ。

工場でものをつくる
売るためにたくさんのものを、いっきに工場でつくるとちゅうに温室効果ガスがうみ出されている。たくさんつくって、たくさん使うことが原因(げんいん)だ。

交通と輸送(ゆそう)
ひこうきやふねやくるまを動かして、人やものを運ぶとちゅうにも温室効果ガスが多く出ている。せきゆからつくられるガソリンのように、のりものを動かすために化石燃料(かせきねんりょう)をつかうと温室効果ガスが出てしまう。なかでも、もっとも多く温室効果ガスを出しているのはくるまだ。

食べものつくること、肉食
食べものをつくるとちゅうにも温室効果ガスは出る。とくにお肉にするための「かちく」、中でもうしのしいくでは、たいりょうの温室効果ガスが出されている。食べものをのこしたり、お店で売れのこったものを捨ててしまったりすることも、むだな温室効果ガスを出すことにつながっている。

昔と今で何が変わったの?
地球温暖化が、いまほど問題(もんだい)になっていなかったむかしは、いまとくらべてずっとくるまや工場が少なかった。また、せきゆやせきたんもあまり使っていなかった。
せいかつをどんどんべんりにするために、くるまや工場がふえ、せきゆやせきたんをたくさん使うようになった。たとえば、手で ひとつ ひとつ つくるよりも、きかいで いっきにつくるほうが はやく、たくさんつくることができる。
けれど、きかいを動かすには たくさんのエネルギーが必要になる。そこで、人間にとって火をつけるとすぐに大きな力が出る せきゆ や せきたん は使いやすかったんだ。
人間は、もっと はやく、もっと たくさん、もっと べんりにくらしたくて、せきゆ や せきたん をたくさん使うようになった。
地球温暖化が進むとどうなるの?【影響】
地球温暖化がすすんでいくと、どんなことが起こるんだろう。ただ気温が上がるだけじゃない。地球全体の気候が大きく変わってしまうことで、人にも動物にも植物にも、たくさんのえいきょうをあたえるんだ。

世界で起きていること
地球温暖化のえいきょうは、すでにせかいじゅうにあらわれている。一つずつみていこう。
熱波(ねっぱ)や干(かん)ばつ
いつもの夏の日よりも、ずっと暑い日が何日も続く熱波(ねっぱ)がおこる数が多くなる。長いあいだ雨がふらなかったり、雨が少なかったりすることで、土地(とち)がかわく「干ばつ(かんばつ)」も多くなってしまう。干ばつは のうさくもつ の しゅうかく を減らし、ひどくなると土地をさばくにしてしまう*。

海面水位(かいめんすいい)の上昇(じょうしょう)
海の水の温度が上がることで、氷河(ひょうが)がとけたり、海の水のかさがふえたりして、海面(かいめん)が高くなる。海面(かいめん)が高くなると、りくが少なくなって、人があんぜんにすめる場所が足りなくなってしまう。また、大きな波や、こう水によるひがいも増える。海の水が、どうろや家に流れこむと、すんでいる人は病気になりやすくなってしまう。島国のなかには、海にしずんでしまうところもでてくる。

熱中症(ねっちゅうしょう)や感染症(かんせんしょう)のきけんがふえる
気温が上がると、ねっちゅうしょう や かんせんしょう といった いのちにかかわる病気にかかる人が多くなるかのうせいがある。ねっちゅうしょう のきけんが高い日が どんどん ふえると、夏にそとで遊んだり、運動したりできる時間は大きくへってしまう。

台風(たいふう)などの自然災害(しぜんさいがい)がひどくなる
ひどい雨、がまんができないほどの暑さ、大きなひがいをもたらすたいふうなどの しぜんによる さいがい が増える。たくさん雨がふる風の強い たいふう がふえるいっぽうで、ひでりや干ばつも起こりやすくなる。せかいじゅう の天気がふあんていで、きょくたん になっていってしまう。

森林火災(しんりんかさい)がふえる
地球温暖化によって、気温が高くなったり、かんそうしたりすることで、森や山でのかじ「森林火災(しんりんかさい)」がふえてしまう。かいすうが増えるだけじゃなく、かじの はんい がひろくなったり、火が消えるまでの時間が長くなってしまう*。森や山にすむ動物たちや、そこでくらしている人が苦しんでいる。

氷河(ひょうが)がとける
北きょくや南きょくの氷がとけている。科学者たちはこのまま地球温暖化が進んでしまえば、2030年代の夏には北きょくの海に氷がなくなってしまうかもしれないと注意をよびかけている。北きょくの氷の上で生活するホッキョクグマはすむ場所がなくなってしまう。氷河がとけることが、海面の上昇にもつながっている*。

日本ではどんな変化がある?
にほんでも、世界でおきているのと同じように地球温暖化による えいきょう がでている。じつは、にほんでは世界の気温があがるスピードより、はやく気温があがっているんだ。とくに、つぎのような変化(へんか)がもんだいになっている。

きびしい夏の暑さ
夏にとても暑い日がつづくようになった。そとで運動するのが きけんな暑さの日が、2015年から2024年のあいだに 4ばいいじょうにふえてしまった*。
集中豪雨(しゅうちゅうごうう)が増えた
みじかいあいだに とても強い雨がふる「集中豪雨(しゅうちゅうごうう)」が増えている。集中豪雨(しゅうちゅうごうう)は、川をあふれさせたり、山くずれをおこしたり、とてもあぶない。
食べものへのえいきょう
暑さや、冬に気温が、じゅうぶんに下がらないことが、にほんで むかしからよく食べられてきたものの しゅうかく に、わるいえいきょうをあたえている。お米 や やさい、くだもの が、そだちにくくなったり、魚がこれまでいた場所から いどうしてしまったりしている。
動物や自然への影響
地球温暖化でこまっているのは人間だけじゃない。地球がどんどんあたたかくなると、動物やしぜんの これまでどおりのくらしや、せいちょう、きせつのリズムがくずれてしまう。
ホッキョクグマ、ホッキョクギツネ、セイウチ、タテゴトアザラシなど、氷や雪のあるところでくらしてきた動物は、いきるのがむずかしくなってくる。
海がどんどんあたたかくなるせいで、たくさんのサンゴが白くなって、元気をなくしている。また、魚たちは すずしいところをもとめて、いどうしてしまう。
花がいつもより はやく さいたり、実(み)がちゃんとそだたなかったりすることも 地球温暖化のえいきょうの一つだ。
今日からできる! 地球温暖化を防ぐためにできること
これいじょう地球の温度があがりつづけたら、世界じゅうの人も動物も自然もきけんだ。「こわいな」と思ったかもしれない。 だけど、不安(ふあん)にならないで。わたしたちにできることがたくさんあるよ。

家でできること
にほんではまだ電気をつくるときに、せきたん や せきゆ が使われることが多い。だから、電気を使わないときにはスイッチを切るようにすることがたいせつだ。
もの をたいせつに使うこと、食べものを そまつ にせず、食べられるだけ よそうようにすることも、とてもだいじだよ。
かぞくの人たちと、地球温暖化について話してみるのも大きな一歩になる。
学校でできること
花や草木(くさき)、やさい などをだいじに育てることがやくにたつよ。しょくぶつ は くうき のなかの二酸化炭素(にさんかたんそ)を、すこしずつすいとってくれる。そんな しょくぶつ をたいせつにすることに ちょうせん してみよう。
おともだちに思ったことをつたえたり、いっしょにかんがえたりすることは、とても じゅうような こうどうだ。地球をまもるパワーが、ぐっと大きくなるよ。
買い物でできること
かいものは、かんきょうについて、しっかりかんがえられている商品(しょうひん)をえらぶだけで、地球をまもるこうどうになる。
家のちかくでとれたものをえらぶと、もの をはこぶエネルギーを せつやく することができる。つかいすてじゃなくて、なんども使えるものをえらぶと、あたらしく ものをつくらなくてよくなる。しょうひんの環境影響(かんきょうえいきょう) についてしらべてみることがたいせつなんだ。
かいものをするときに、レジぶくろをもらわず、なんども使える自分のかばんやマイバックをつかうこともだいじだよね。
よくある質問(Q&A)
自由研究、学習に使うなら
このページのまとめ

地球温暖化(ちきゅうおんだんか)とは、地球の気温が、これまでにない はやさで上がっていることだ。その原因(げんいん)は、電気をつくったり、くるまを使ったり、ものをたくさん作ったりするなかで、人間が出す温室効果(おんしつこうか)ガスだ。
地球があたたかくなりすぎると、あつすぎる夏や大雨、たいふう、海面(かいめん)の上昇(じょうしょう)などが起きて、人や動物、自然にわるいえいきょうが出てしまう。
でも、人間が温室効果(おんしつこうか)ガスをできるだけ出さないように えらんでいくことで、地球温暖化をひどくしないことができる。
みんな一人ひとりのえらび方が、地球のみらいにつながっているよ。
自由研究のテーマ例
むかしと今で、夏の暑さはどう変わっただろう? おうちの人や、おとしよりの話やたいけんを聞いて比べてみよう。
気温と天気のかんけいをしらべてみよう。一週間の気温をはかって、どんな天気の日に暑くなり、どんな天気の日に温度がさがるのかをまとめてみよう。
いえの近くでとれた食べものをしらべて、地図にしてみよう。おうちのまわりでは、どんなさくもつがつくられているのかな?
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参照:『気温が1度上がると、どうなるの? 気候変動のしくみ: 地球の未来を考える』
竹内薫 (監修), 松永美穂 (翻訳), クリスティーナ・シャルマッハー・シュライバー (著)
※この記事は2026年1月22日に更新されたものです。