食や文化、ファッションを通して気候変動を考えるーー市民プロジェクト「ワタシノミライ」が東京・下北沢でポップアップイベント

国際環境NGOグリーンピース・ジャパンも参加する、再エネ100%と公正な社会をめざすプロジェクト「ワタシのミライ」(注1)は9月29日、下北沢BONUS TRACK(東京都世田谷区)で、ポップアップイベント「地球のため わたしのため」を開催しました。ヴィーガンスイーツや古着、地球や健康に配慮したコンセプトのレストランなど15店が出店したほか、アーティストや農家などさまざまな立場のゲストのトークイベントやパフォーマンス、展示が行われました。会場には都内だけではなく、三重県や愛知県など遠方からおよそ1000人が訪れ、食や文化、ファッションなどを通して気候危機を考える一日となりました。

この日は会場の各所で、気候変動と暮らしや文化の繋がりをテーマにしたトークショーやレクチャーなどの企画が行われ、どの企画も多くの参加者で賑わいました。会場の一室で開かれた「気候変動で何が起こっている?今私たちにできること」と題した90分間の講座もほぼ満員の盛況で、環境NGOのスタッフが、台風や熱波など気候変動の現状と日常生活で取り組むことができることについて、参加者同志の対話を交えつつ説明。参加者は講義の内容についてメモをとったり、講座終了後も会場に残って質問するなど、大いに盛り上がっていました。

イベント企画を担当した立山大貴さんは「イベントを通して、地球と共にある暮らしは我慢することではなく、豊かな喜びに溢れていることを実感していただけたなら、これほど嬉しいことはありません。一方で、気候危機を解決するためには、自分の生活を変えるだけではなく、社会のあり方やルールに変化をもたらす『システムチェンジ』が必要不可欠です。イベントで出会った仲間やコミュニティーと連帯し、再エネ100%と公正な社会の実現への歩みを進めていきます 」と話しました。
ワタシのミライが9月14日から9月29日まで呼びかけていた「気候アクションウィーク2024」では、「地球のため わたしのため」を含め、全国各地・オンラインを含めて36のイベントやアクションが開催され、全国で約8000人が参加しました。
(注1)さまざまな社会問題の解決に取り組む団体が連帯し、再エネ100%の公正な社会をめざすプロジェクトとして、2023年に発足した学生や市民による運動。2024年9月14日時点で、168団体が参加している。Webサイト:https://watashinomirai.org