グリーンピース・ジャパンとグリーンピース・東アジアが連携強化、相互にリソース活用しグローバルな環境問題への対応目指す
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都新宿区)は、2021年1月1日、グリーンピース・東アジア(注)との連携を強化するため、内部の組織変更を実施しました。これにより、世界各地で活動する国際環境団体としての本来の強みをより生かし、国境を超えて影響を及ぼす環境問題に対し、これまで以上に素早く、効果的な活動を進めていきます。
年々深刻さを増す危機的な気候変動は、世界各地で異常気象のリスクを高めています。さらに、一つの国・地域の環境問題が、国際的に大きな影響をもたらす例も少なくありません。日本の場合、福島第一原発の放射能汚染水の海洋放出問題は、もはや日本国内だけの問題にとどまらず、国際的な議論を巻き起こしています。また昨年、日本、中国、韓国が相次いで温室効果ガス実質排出ゼロを打ち出したことで、環境問題において、地域としての東アジアの重要度は、急速に高まっています。
こうした国境を超えて広がる世界的な環境問題における、日本そして東アジアの存在感の高まりを踏まえ、グリーンピース・ジャパンはこのたび、グリーンピース・東アジアと(1)国境を超えた環境問題に対する柔軟で素早い対応、(2)グローバルな環境ムーブメントの醸成強化、(3)各地域事務所が持つ情報や人材など内部リソースの流動化、などを図るため、互いの内部組織や規定を一部見直し、連携を強化することに合意しました。
今後、日本での活動は、これまで通り実施していきます。国際環境NGOの強みを生かして、ますますボーダーレス化が進む環境問題に、今後とも取り組んでいきたいと考えています。
以上
(注)グリーンピース・東アジアの最初の事務所は1997年に香港に設立されました。現在は、北京、台北、ソウルにも事務所を構えています。