© David Visnjic / Greenpeace

発生から3年が経ってなお増えている新型コロナウイルスによる死者数。ロシア軍によるウクライナ侵攻は市民の命と生活を脅かし、世界的なエネルギー不安を高めました。気候災害は頻発化し規模を大きくしています。命の危険、エネルギー不安、生活必需品の値上げなど、世界全体から安心感が奪われているような日々が続き、国際的な連携がいつにも増して求められています。グリーンピースはこの事態を大きく好転させるために、世界中と力をあわせ、重要な調査を行い、政府や企業などの仕組みを変える力を持つ機関へ働きかけています。世界55の国と地域の拠点から、想いをともにしてくださる人々と力をあわせて世界に蔓延する不安に立ち向かうための活動を続けます。

ウクライナでの放射線レベルモニタリングと現地調査

© Jeremy Sutton-Hibbert / Greenpeace

2022年の2月に始まったロシア軍のウクライナ侵攻では、2月24日にロシア軍がチョルノービリ原発を占拠、3月4日にはウクライナ南東部のザポリージャ原発が攻撃され、5月6日にはハルキウの核研究施設が攻撃を受けました。このニュースに心が凍るような思いをされた方が多くいらしたでしょう。日本人スタッフも参加する放射線防護についての専門チームを持つグリーンピースは、ロシア軍の侵攻直後から、ウクライナで放射線のレベルのモニタリングを24時間体制で行ってきました。日本からもスタッフが参加し、調査のバックアップに大きく貢献しています。7月にはウクライナ政府の協力のもと、チェルノービリ原発周辺の放射線量の調査を行い、結果を公表しました。

© Jeremy Sutton-Hibbert / Greenpeace

コカ・コーラが2030年までに商品の25%をリユースへ

コカ・コーラが2030年までに25%以上をリユース可能なパッケージにすることを約束しました。グリーンピースは、コカ・コーラをはじめとするプラスチックごみを多く出す企業4社に、使い捨てプラの大量生産をやめるように求める国際キャンペーンを続けてきました。この発表を歓迎するとともに続く他企業のリユースへの転換とさらなる野心的な目標設定を期待し働きかけを続けます。