グリーンピース・ジャパンは、2025年3月13日(木)16時より、公明党議員との気候変動分野の対話会を開催しました。

本会合は、2025年2月25日(火)に開催された、公明党平和創出ビジョン策定委員会「日本を取り巻く気候変動の現状と課題認識について」の会合での、関連団体の若者メンバーと公明党議員との意見交換の際に、議員から「より深い対話を」との提案を受け、実現したものです。

気候変動分野で活動する9つの団体の若者メンバー17名と一般参加の若者有志が参加。公明党からは、環境部会の福重隆浩部会長と平林晃副部会長に出席いただきました。

© Greenpeace

会合では、代表団体からの要望や意見をまとめたプレゼンテーションが行われ、その後、約1時間に渡っての議員と若者との意見交換が行われました。
グリーンピース・ジャパンと、グリーンピースが事務局を務める、ゼロエミッションを実現する会も代表団体として、以下の3点を要望として発表しました。

1)NDC策定で明らかとなった「決め方」の問題について
2)日本における気候変動第三者機関の設置の要望
3)学校の断熱化に関する国会議論の更なる進展

要望発表後に行われた意見交換の場では、その他の団体からの要望や、どのように政策を実現させていくべきかなど、幅広いテーマでの対話が行われました。

また、翌日の3月14日(金)には、福重議員が衆議院環境委員会で政策決定過程における若者の参画等、対話会内での議論内容についても取り上げていただきました。

© Greenpeace

今回の意見交換会では、議員と若者メンバー間だけでなく、志を同じく活動する若者同士も意見を交換し、つながることができ、気候変動政策を前に進めるための議論を行うことができました。これからもグリーンピース・ジャパンは、不偏不党の精神を貫き、幅広い政党に政策の提言や要望を届けていきます。


参加したインターンの石井博子さん
「今回、若者団体と議員の方々が率直に意見を交わす場に参加し、多くの若者メンバーの活動やそれに対する熱意、そして議員の方々の思いを直接伺うことができました。この貴重な経験を通じて、若者の声を政治に届けることの重要性を改めて実感しました。
若者が政治に声を届け、気候変動政策を前進させていくためにも、継続した対話の場を持ち、若者の声が届きやすい政治を目指すことが重要であると感じています。」


政策渉外担当 園田 開
「なかなか議論が進みにくい政治・政策を動かしていくためには、気候変動対策に熱心な議員さんや将来世代の声を真摯に聞く議員さんとの、日頃からのパートナーシップがとても重要です。今回の勉強会に至るまでに、多くの面談や交渉があったことはもちろんです。
しかし、普段、表には出ないようなお一人お一人の議員さんや秘書さんのご尽力があることも忘れてはいけません。気候変動課題を乗り越えていくために大切なことは、セクターや政党、世代の枠を超えて、皆でこの問題を必ず乗り越えていくという「志」を共有することだと感じています。」


今回は与党の一翼を担う公明党との対話会でしたが、グリーンピースは政治的中立を掲げ、問題の解決のために多様な政党に働きかけをしています。こうした行動ができるのも、政府や政党をはじめ、いかなる紐付き寄付も受けていないから。お一人お一人の問題を解決したいという志が集まった個人寄付だけで活動を継続できているおかげです。

これからも、グリーンピースは独立した立場を堅持しながら、問題解決のために活動を続けてまいります。ぜひ応援ください。