【イベント報告】藤原しおりさんと考える、食卓からお肉を減らすこと
日本でも話題になりつつあるヴィーガンやベジタリアン。すでに実践していたり、関心を持っている方も多いのではないでしょうか?
10月26日(月)オンラインイベント「藤原しおりさんと一緒に考える」 食べ物と気候変動と私たちの暮らし」を開催しました。ゲストに藤原しおりさんをお招きし、アマゾンの森を守るために今日からできることについてお話をしていただきました。

藤原さんの影響でインターンを始めた私にとって、今回のイベントはとても大切な機会になりました。環境問題に関心がありながら何も行動できていなかったとき、藤原さんの発信や言葉に強く背中を押してもらいました。今回のイベントでも、事実を丁寧に前向きに伝える藤原さんの言葉が、みなさんの心に届いたのではないかと思います。
子どもの頃に叶えられなかったこと、今ならできるかもしれない
このたび、グリーンピースは、藤原しおりさんと一緒にアマゾンの森を守るための動画を制作しました。なぜ、毎年アマゾンの森林火災が起こるのか。一人一人ができることはないのか。藤原さんがわかりやすく解説しています。
藤原さんは、どんな想いで動画制作に取り組んでくださったのか、イベントで聞いてみました。
「子どものときから、環境問題に興味があり取り組んではいたけど、たった一人の子どもがやって意味があるのかな?と思ったり、人に伝えることが難しく、挫折してしまったことがありました。それから大人になって、自分の置かれた環境を活かして自分のやり方で、子どもの時に諦めてしまったことを、今だったら叶えられるのではないかと思ったんですね。動画については、素直にやりたいと思いました。」
藤原さんご自身のインスタグラムに投稿してくださった動画には、「自分のできることから少しずつ行動したい」「食生活をもう一度見直してみます」など前向きなコメントが多数集まっています。藤原さんの伝える力を改めて感じるとともに、環境問題をポジティブに解決していこうと行動している人がたくさんいることを実感します。
参加者のみなさんからの疑問
100人を超える参加者のみなさんから、たくさんの質問をいただきました。
Q1「なぜヴィーガンに?心の変化は?」
【藤原さん】
ヴィーガンについて、オープンに言うようになったのは2020年4月くらいからかな。きっかけは、畜産の影響など、環境問題についてのドキュメンタリーを見たことから。少しずつ気になるようになって、お肉を減らしていった。そうしたら体調がよくなった気がしたんです。それが同時に環境問題にいいのであれば、私にとってメリットがたくさんあるなと思って、お肉を食べなくなりました。自分が体験して、自然とこの食生活につながりました。子どものころに環境問題に興味を持ったのは、人間の身勝手さで動物に迷惑をかけるのがいやだなと思ったからです。それでも、その時はお肉を食べていて、相反することをしているな、と感じていました。今その罪悪感がなくなったところが、心の変化かなと思います。
Q2「動物性をどのように減らしていけばいいの?」
【藤原さん】
今までは、仕事上食べることが多かったので少し難しかったです。友人と食事に行くときは「居酒屋さんとか、色々なメニューがあるところが嬉しいな」と言うこともありました。今は、卵やお肉の代わりを提案してくれているレシピもいっぱいあるので、それを参考にしています。
Q3「週に何回かヴィーガンを実践しているけど、気候変動に貢献できているの?」
【グリーンピース】
諦めないで行動すること・進めていくことができれば、絶対に貢献につながります。また自分がベジタリアンやヴィーガンをしやすい環境をつくっていくこともひとつ大事かなと思います。少しずつ進んでいきましょう。
食は問題にも解決にも繋げられる。
【グリーンピース】
一人一人ができることは、たくさんあります。そして、食は問題にも解決にもつなげられる。だから、解決の方へ。仲間を増やしてみなさんと一緒に前に進んでいきたいです。
【藤原さん】
参加されているみなさんが、こういう風に思っているんだ、と知ることができて良かったです。発信するときに、一方的になっていないかな?と心配になることがあります。今回イベントを通して、リアルタイムでコメントをいただけてとても勇気をもらいました。

希望を自分なりに発信していきたい
今回イベントに参加されたみなさんから、今日からできることやイベントへの感想をいただきました。
- 「会社を退職し、環境問題に取り組み始めたので、引き続き頑張ろうと思いました。藤原さんの思いや行動にとても勇気づけられます。」
- 「ベジタリアンや食を気を付ける事が、なんだか楽しい事なんだなとポジティブな気持ちになれました!この体感できた希望を自分なりに発信していきたいなと思いました。」
- 「署名・シェア・みんなに情報を広げることをします。」
イベントを通して、藤原さんや参加者のみなさんが、それぞれの立場で前向きに取り組んでいることを強く実感しました。私自身、食と向き合うことは、自分自身と向き合うことであると思います。これからも長く続けられることを実践し、少しずつ周りの人にも伝えていきたいです。
いま、私たちがアマゾンの森にできること。
