グリーンピース・ジャパンは、2019年12月18日、報告書『スマート・スーパーマーケット』を発表しました。こちらは、グリーンピース・USAが2019年11月に発表した報告書の日本語版となります。発表同日に経産省と環境省の関連部署の担当者と本報告書をもとにリユース・リフィルについての意見交換を行い、提言書を提出しました(注1)。

こちらからダウンロードいただけます。

本報告書では、使い捨てプラスチックや包装材を使用しない仮想店舗「スマート・スーパーマーケット」を設定し、未来のスーパーマーケットのあり方を提示しています。

報告書の注目ポイント

・小売業界の体系的な変化による、消費習慣や環境と社会全体に対する影響を考察。

・既存の技術やアイデアなどを組み合わせるだけで革新的な取り組める実例を紹介。

・世界各地ですでに実行されている解決策を集めている。

・テイクアウトやオンラインショッピングでのリユース(再利用)・リフィル(詰め替え)

・それぞれ利点と課題を示し、小売業者と消費財企業がいかに協力できるか、など

グリーンピースは、現在世界各地で使い捨てプラスチックから代替素材への移行や、リサイクルへの取り組みなどが進んでいますが、素材を変えることによって別の環境問題を引き起こす恐れがあるなど、溢れる使い捨て包装の廃棄物に対応するには不十分な「まやかしの解決策」が多く、大きな懸念を持っています。そして、リユース・リフィルの販売システムを広めることは、地球環境を守るためだけでなく、ビジネスの将来にとっても可能性に満ちていると考えます。

目次

4 はじめに

5 スマート・スーパーマーケットへようこそ

6 生鮮食品

8 主食

10 パーソナル&ホームケア製品

12 テイクアウト

14 レジでの精算

16 オンライン

18 結論

20 巻末注

(注1)「真の循環型社会に向けて、リユース社会にシフトしていくための提言書」