グリーンピース・ジャパンの投稿
グリーンピース・ジャパンによる投稿は、以下の一覧からご覧いただけます。
3006件の投稿
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グリーンピース声明、ネオニコチノイド系農薬規制が急務 政府のミツバチ保護対策、依然効果なしと判明 ーー農林水産省「蜜蜂被害事例調査」の結果を受けて
国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは本日、農林水産省が3年計画で進める国内のミツバチの農薬被害調査の最終版…
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NGブランドはどこ? 世界19ファッションブランドランキング『デトックス・キャットウォーク』第3回目発表!
自分にぴったりのジャケットやスカート、ストールを身に着けると、幸せな気分になりますよね。思わず振り向かれるスタ…
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ナイキ、エスプリなどが有害化学物質全廃の業界最下位グループに グリーンピース、『デトックス・キャットウォーク』発表 ~グローバル衣料品ブランドの有害化学物質全廃への取り組みをランキングに~
国際環境NGOグリーンピースは本日7月5日、大手衣料品ブランドを展開する企業19社の有害化学物質全廃への取り組…
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農薬ではなく生きものの力を借りた農業を
【特別インタビュー】石川県楽園果実石橋農園石橋英朗さんこんにちは、食と農業担当の石原です。ネオニコ系農薬をはじめとした、化学農薬は、ハチにも子どもたちの脳や神経にも危険。だから減らしたい。だけど、農薬の効果に助けられている農家さんにとって、大きな負担になってしまうんじゃないの?みなさんから、よく聞かれる質問です。食と農業担当として勉強中のわたし自身にとっても、実は少し気がかりになっていたことでした。今回食と農業チームは、石川県の河北潟湖沼研究所さんのご協力で、実際にネオニコをはじめとした農薬に頼らないで農業を頑張っている農家さんに、インタビューさせていただきました!インタビューさせていただいたのは、石川県河北潟干拓地で農業をしている石橋さん。「農業を始めて、30年になります。桃や梨、ブドウなどの果樹や野菜をつくっています。農園のほかに、田んぼが約3ヘクタールほどあります」なんと石橋さんは、どうしても無農薬栽培が難しい梨以外は、農園では農薬を使っていないのだそうです。(写真:石橋さんがつくっている無農薬の桃。美味しそう!)どうして石橋さんは農薬に頼らなくなったのか?石橋さんの体験を、みなさんにもお伝えしたいと思います。身をもって感じた農薬の影響(写真はイメージ。)「昔は、田んぼでも、ホースを使って農薬をまいていました。夏の夕方、風がない頃にしていましたが、暑いから裸でマスクも眼鏡もせずにまいていました。その頃は農薬の影響はとくにわかりませんでした。」石橋さんが農薬の危険を感じたのは、梨で農薬を使うようになって2、3年たってからだったそうです。「梨の農薬も、暑いから裸でまいていました。逆風が吹いたりすると体にかかって、それがやがて肝臓にきたようで、一番重いレベルの花粉症になってしまいました。カモガヤの花粉症で、ひどいときは、のどの粘膜が傷つくような咳が止まらないような状態になりました。医者から外に出るなと言われるくらいひどい状態でした。それから農薬をなるべく使わないようにしていったんです。」「これならできそうだ」だんだん農薬を使わなくなったご自身が体調を崩したことをきっかけに農薬を減らしていった石橋さん。いま、農園で農薬を使っているのは梨だけ。「農薬を使わないと、とてもおいしい梨ができるのですが、2、3年で病気にやられてしまいます。一度やられると、3年くらいは収獲できなくなってしまうんです。梨には年間で30回(化学合成農薬が15回と化学合成でないオリジナル農薬が15回)くらい、殺菌剤や殺虫剤を何十種類もかけなければいけません。」以前はぶどうにも農薬を使っていたそうですが、密度を下げて風通しをよくするなど、工夫すると、農薬を使わなくてもできるようになったのだそう。そしたら、花粉症の症状も改善していったそうです。(写真はイメージ)「これならほかでもできそうだ」と思って、だんだん農薬をつかわないようになっていったのだそうです。「農薬は使わなくてもいいのなら使いたくはありません。現在でも農薬に年40万円くらいかかっていますが、その分を肥料などに回せるならその方がいいと思います。」農薬ではなく生きものの力を借りる「生きもの元気米」石橋さんは、殺虫剤のネオニコチノイド系農薬や畔の除草剤を使わずに、お米をつくっていらっしゃいます。ネオニコや除草剤を使わずに、自然の生態系をそのままいかして栽培する「生きもの元気米」の栽培を地域で広めている、河北潟湖沼研究所さんのよびかけで、2年前から始めたそう。(写真:石橋さんの田んぼ。アカトンボやカエルがたくさんいるそう。)「今年からは完全無農薬で作っています。知人や友人に手伝ってもらって、2,457平方メートルの田んぼで生産しています。農薬を使わないと、虫や病気など、気をつけることは増えます。でも、大変さはそんなにありません。米作りをしていてネオニコ系農薬の空散の有無で、違いもありません。だから使わなくてよいものは使わない。わざわざ悪いものをまく必要はないと思います。」「本当はネオニコを使いたくない」という人もいる 石橋さんが「生きもの元気米」を作っている田んぼ周辺地域では、10年くらい前からラジコンヘリによるネオニコチノイド系殺虫剤の空散がはじまったそうです。(写真はイメージ)「周りの人はみんなしていて、していないのは自分だけでした。本当はやりたくないという人もいます。でも、雑草や虫など田んぼの見た目やお米の見た目(斑点米)を気にする人もいるし、斑点米が入っていると米の等級が下がるといった事情もあります。」安全なものを求めている人の手もとに届く仕組みを 無農薬の農産物は高い、というイメージがあると思います。でも、石橋さんはおっしゃいます。「農薬を使っていないから高く売りたい、というわけではありません。ただ、そういったものを求めている人に届くようにしたい。安全なものより価格が安いものがほしいという人が多ければ、それだけ手間をかけないようにして作らざるをえません。」「基本的には自分が作ったものは直接、消費者に届けたいし、消費者にとってもそれが安心できる一番良い形だと思います。でも、米など保存がきくものはともかく、野菜やくだものは出る時期が一度にくるので、難しいところがあるのも事実です。」「多くの人が買い物をするスーパーや生協には、安全なものを求めているあなたのような一人ひとりの手元に、きちんと届くような仕組みをつくってほしいと思います。」いま、スーパーや生協に”有機の農産物を増やして”と求める署名が始まっています。石橋さんのような、安全なものを届けたい、という作り手さんと、みなさんのような安全なものを求める買い手が繋がる場所の一つがスーパーや生協です。作り手と買い手が安心でつながる場所になるよう、ぜひあなたも、署名をお願いします。「有機を増やして!」いますぐ署名で伝える>「生きもの元気米」予約受付中!石橋さんたちが作っている、農薬不使用の「生きもの元気米」は、今予約を受け付け中です。農薬に頼らず、生きものが元気な田んぼですくすくと育っているお米、この秋にお届けします。ご予約はこちらから協力:NPO法人河北潟湖沼研究所(ありがとうございます!) <<こちらもおすすめ>>「ルール通りの農薬管理」の落とし穴“農薬ありき”の農水省が、オーガニックの足を引っ張っている農家さんの半分以上が「有機にしたい」!…
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【関西電力】再稼動は危険なギャンブル
こんにちは。エネルギー担当の柏木です。昨日は、神戸まで行ってきました。関西電力の株主総会に出席するためです。株主総会は、株主として会社に対する提案や意見をしたり、経営陣に直接質問ができる機会。グリーンピースは、2012年から東京電力と関西電力の必要最低限の株式を購入し、毎年の株主総会に参加しています。28日には、全国で大手電力会社の株主総会が開催され、エネルギーチームのリーダー高田は東京電力の総会に、わたしは関西電力の総会に、出席しました。八木関電社長、安倍首相の危険なギャンブル 小雨の降るなか、実施された関西電力の株主総会。関西電力は、福井県に11基の原発を保有していて、そのうち7基の再稼働を目指しています。 なかでも、高浜1、2号機・美浜3号機は運転開始から40年を超える老朽原発。原子炉は、東京電力福島第一原発事故の教訓から、原則として運転期間を40年とするルールがありますが、高浜1、2号機はその例外としてさらに20年の延長が認められました。 古い原発を動かすことは事故のリスクを増やし、地域の住民の健康と安全、環境をかけた危険なギャンブルです。世界の老朽原発が次々にトラブルで止まっていることから学べば、せっかく大金を投資したのに稼働できないことは、関西電力にとって、そして株主にとって、大きな投資ギャンブルとも言えるのです。グリーンピースは、株主総会に株主として出席、提案をするとともに会場前で「やめて!危険な老朽原発ギャンブル」とアピールを行いました。経営状況見通せず、無配。再稼働頑張る。関西電力の2015年度の売上高は3兆2,954億円、純利益は1,408億円という結果でした。黒字ではありますが、高浜3、4号機の再稼働が見通しが立たず、今期以降の収支の状況もわからないことから、今年度の株主に対する配当は無配となりました。関西電力は4月に中期経営計画を発表、一つの柱である「総合エネルギー事業の競争力強化」では、再稼働はメインに位置付けられています。高浜3、4号機は、裁判で運転差し止めになっているので再稼働の見込みがついておらず、また老朽原発の安全対策費用が膨らんでいますが、それでも原発は「競争力の源泉」と位置付ける関電。『安全確保』を大前提に、『エネルギーセキュリティの確保』、『経済性』および『地球環境問題への対応』の観点から、引き続き重要な電源として原発を活用する。そして原子力規制委員会において安全性の確認された原発は地元の理解を得ながら「早期に再稼働」し、「電気料金を低下」させる・・・総会では、定型文のように、何度も八木社長は繰り返しました。京都・大阪・神戸市長も。脱原発の声、続々。 会場内の様子 関西電力からの経営について説明の後、会場に出席した株主が意見・質問し、経営陣が答えていきます。指名された株主は全部で13名、うち9名が脱原発に関わる質問をしました。(わたしも挙手をしましたが、残念ながら指名されませんでした)今回の総会は、電力自由化と高浜3・4号機の差止め決定が出て以降、初めての総会。競争が激しくなるなか、あくまでも原発に依存し続ける関西電力に、見直しを迫る質問が多くありました。大株主、大阪市からの原発依存の見直し提案実は、関西電力の大株主は大阪市。8.9%の株式を保有しています。自治体では、その他に京都市、神戸市も株主になっています。会場には大阪市の吉村市長、京都市の門川市長、神戸市の久元市長が出席、3市長とも東京電力福島第一原発事故の教訓から学び、原発依存の経営を見直して自然エネルギーへの転換するよう経営陣に訴えました。なかでも、吉村大阪市長は4分以上にわたって、再稼働一辺倒を改め自然エネルギーへの方針を出すこと、外部の専門家の視点を取り入れた経営体制にするべきだと迫りました。3分を過ぎると議長の森会長からは「3分を越しています。簡潔に発言ください」とのコメントが入ります。それに対して、吉村市長は「大阪市は8.9%の大株主。意見を言わせて欲しい。年に一度の株主総会で、なぜ十分に意見が言えないのか?」とぶつけました。関西だけではなく日本を代表する経済・観光都市の首長からの意見・質問の背後には、市民の思いがあります。関西電力は真摯に受け止めるべきですが、回答は定型文を繰り返すのみ。「原発の安全性についての主張を、理由もなく無視された」また、質疑のなかで「高浜3、4号機の差止命令を予測できていたのか?」という株主からの質問に対し、勝田取締役は「原発の安全性についての主張を、理由もなく無視された」と答えました。裁判所の決定を尊重せず、自分たちの方が正しい、という関西電力の姿勢が見えました。このような姿勢で原発の安全性を、「規制が求める以上に取り組む」と言われたとしても、信頼はできません。総会の中で、関西電力が気にしているのは「今だけ・金だけ・自分だけ」だと批判した河合弁護士(大阪市代理人、全国各地の原発訴訟の弁護も担当)の表現は、まさに関西電力の姿勢を言い当てています。多くの株主が手を挙がっているなか、議長は次の議事へと進行したため、株主からは質問を受け付けるよう動議の声があがりましたが、押し切られるように終了となりました。脱原発の株主提案はすべて否決 株主の皆さんにお渡しした、グリーンピースの提案についての説明続いて、総会に提出された提案の趣旨説明に移りました。今回の総会に提出された提案は全部で24。うち、2つは会社からの提案(取締役の変更など)で、22議案が株主からの提案でした。情報の透明性を高めること、自然エネルギーへの転換も含め、脱原発を願う株主からの提案でした。 グリーンピースは株主運動に参加し、原子力発電所の廃炉の速やかな決定と安全な廃炉のために原子力発電所廃炉検証委員会を設置することを提案しました(第13号)。これまで、同僚の鈴木がブログでもお伝えしてきた通り、関西電力は多額の費用を投じて、運転開始から40年を超えた原発を再稼働しようとしています。しかし、世界の原発の平均寿命は24.7年。一番最高齢の原発も47歳。このような状況を考えれば、原発を40年以上動かすことはそもそも非現実的で、過酷事故のリスクも高くなります。訴訟によって、運転が止められる可能性もあります。総会の中で、関電の役員は「世界から学ぶ姿勢が足りなかった」と反省の弁を述べていましたが、まだまだ足りていません。「高浜3、4号機の再稼働の見通しが立たない」ことを認めているのに、それでも「原発は競争力の源泉」として数千億円も投資するのですか?合理的な判断なのでしょうか?ということを株主の皆さんに訴え、「1基の原発も動いていない今だからこそ、廃炉の決断を」を提案しました。でも、グリーンピースからの提案、そして大阪市・京都市からの脱原発提案を含め、すべての脱原発議案が反対多数で否決されました。みんなで、裁判で、とめよう高浜3、4号機の運転差し止めによって、原発がいつ止まるかわからない「不安定な電源」であることがはっきりしました。いま、高浜1、2号機についても運転差し止めの裁判が進められており、グリーンピースのスタッフ2名も原告となっています。「この裁判に注目し、応援している」ことを、弁護士・原告の皆さんと、そして裁判官に伝えませんか?あなたの応援を、こちらからぜひ、お寄せください。全国から応援が集まっていることを伝えるために、一人でも多くの”顔”が必要です。facebookをお持ちの方は、クリックするだけで、すぐ参加できます。ぜひ、お願いします。Facebookを使って顔写真を送る>グリーンピースは、政府や企業からお金をもらっていません。独立した立場だからこそできるこうした活動で、私たちの知らないところで進む環境破壊や汚染を明らかにしています。脱原発と一刻も早い自然エネルギーへの移行を求めるために、寄付という形でも一緒にグリーンピースと活動していただけませんか。寄付する 【関連ブログ】【東京電力】汚染水の海洋放出は禁止を…