香港発:


国際環境保護団体グリーンピースは本日、新たにインド(ニューデリー)とタイ(バンコク)に支部を開設することを発表した。これによりグリーンピースの支部は、世界で総数27となり、アジア地域においては日本、中国(香港)に加えて4支部となった。タイのオフィスは、タイ一国だけでなく、東南アジアを広くカバーする役目を担うことになっている。

新支部の開設は、アジア地域が、地球環境問題の解決にとって鍵となる重要な地域であるという認識に基づいている。

先進国は現在、自国内の環境規制を厳しくする一方で、経済力をつけつつあるアジアの国々に対して、海外援助の名の下に「自国ではもはや使えない、高価な、汚染を撒き散らす技術」を売り込もうとしている。グリーンピースはアジアの国々に対して、そういう先進国由来の「環境を破壊する技術」を拒否し、生態学的にも持続可能な技術を使って経済開発を計画していくべきだと訴えていく。

グリーンピースが、インドとタイに支部を置くのは初めてのことであるが、すでにここ数年、有害物質やエネルギー問題に関する活動は行ってきており、すでにこれらの地域の環境NGOやボランティア・ネットワークは構築されている。

本日の発表は、グリーンピースの「汚染なきアジア」ツアー中の香港で、レインボー・ウォーリア号船上にて、グリーンピース・インターナショナル事務局長のティロ・ボーデが行なった。