国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都新宿区、以下グリーンピース)は本日、カフェなどでの使い捨てカップ脱却に向けた報告書『リユース革命 ~カフェ業界における脱・使い捨て容器 に向けたソリューション~ 使い捨てプラスチックの課題と先進事例から解決策を考える』を発表しました。要点は以下の通りです。

<主なポイント>

  • 世界では1年に約6,000億個の使い捨てカップが流通している。それらのほとんどが焼却か埋め立てされており、「使い捨ての象徴」となっている。
  • グリーンピースは国内カフェ17社を対象に主に使い捨て容器包装削減に向けた取り組みについて、アンケートおよびヒアリング調査を実施した。
  • プラスチック製カップから紙製(ラミネート加工)への代替が大手チェーンなどで見られるが、これらは使い捨てシステムを温存し、問題解決には不十分だ。
  • 使い捨て容器包装への対策としては、リサイクルや素材代替は本質的な解決にはなり得ず、まず優先すべきは大幅な削減(リデュース)と再使用(リユース)である。
  • 脱・使い捨てを実現する「リユースビジネス」が世界で広がっており、国内でも一部取り組みが始まっている。リユースビジネスは事業者にとっても多くの利点があり、経済規模の広がりも期待されている。
  • カフェ業界においては「繰り返し使える返却式リユースカップの仕組み」がすでにソリューションとして存在しており、特に大手チェーンにおいては野心的な目標設定と共に、いち早く大規模導入を進めることが求められている。

目次
1. 「 使い捨て」文化を卒業するとき

2. 使い捨て容器削減に向けた国内カフェ業界における取り組みの実態

3. 使い捨てカップの現状〜問題解決のために

4. 解決策:リユースカップ

5. リユースカップ導入に向けた提言

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