気候危機を止めよう! アクションガイド#02
私たちの生活、社会に影響を及ぼす気候変動問題。地球温暖化の影響はさまざまなところで現れてきており、科学者たちはもうあまり時間がないと言っています。
そんな中で、自分も気候危機を止めるために何かしたい、何かしなくちゃ、という気持ちがあっても、「でも、何から始めたらいいんだろう?」と困ってしまう方も多いのではないでしょうか。
そんな「私も気候危機を止めるために何かしたい」に応えるために、アクションガイドを作成しました。全5回(予定)に分けてお送りします。
第2回のテーマは「気候危機について知ってもらおう・参加しよう」です。気候危機について身近な人に知ってもらい、実際のアクションにつなげてみましょう。
SNSでのシェア・情報発信
気候変動問題について、SNSを使ってアクションを起こしてみましょう。
共有してみよう
気候変動問題に触れて、「自分の知り合いにも知ってもらいたい」と思った情報を共有してみましょう。
Twitter、Facebook、インスタグラムー。ツールは何でも構いません。
気候危機について共有することで、誰かにとって、あるいは自分にとって何かしらの気付きにつながるかもしれません。
◆普段使っているアカウントで発信してみる
自分が発信することで、実は同じような興味・関心を持っていた、という人が身のまわりで見つかることもあります。まずは、気になった投稿をシェアすることからはじめてみませんか?
◆気候変動問題に特化したアカウントを作ってみる
それでも「自分のアカウントで発信するのはちょっと…」という方は、気候変動問題に特化したアカウントを作ると発信しやすいかもしれません。
気候変動問題に特化したアカウントを作成して、発信を続けるうちに、自分自身の知識が深まったり、同じように気候変動問題に取り組んでいる方とつながることもできるでしょう。
まずは自分の気になる問題について、是非発信してみましょう。
シェアおすすめコンテンツ
◆グリーンピース・ジャパン公式インスタグラム
グリーンピース・ジャパンのインスタグラムにアクセスして、気になる投稿を見つけたら、ストーリーなどでシェアしてみてください。気候変動問題について幅広い内容を投稿しています。
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン (@greenpeacejp) • Instagram photos and videos
◆ゼロからわかる気候変動
「ゼロからわかる気候変動」をスライド化しました。講座用スライド等としても、ご活用ください。スライドの一部をスクリーンショット等で撮影して、シェアしてみるのもおすすめです。
オリジナル画像・文章の発信
自分でオリジナルの画像を作って発信してみることもおすすめの方法のひとつです。
自分で画像や文章をまとめるなかで、より学びが深まり、かつそれを発信することで色々な人に知ってもらえる、という各方面への良い効果があります。
コンテンツは、何でも構いません。問題についての発信、自分がやっている解決方法の発信、自分の興味のあることからやってみましょう。
あまり身構えず、「カフェにマイタンブラーを持ってきた」などといったちょっとした行動を発信してみるのも、素晴らしい行動のひとつです。
画像作成お役立ちツール
画像作成に役立つ様々なツールがあります。
例えば、以下のようなツールを使うと、目を引く画像を簡単に作ることができます。
Canva:https://www.canva.com/ja_jp/
Figma:https://www.figma.com/
色々なツールを活用して、オリジナルの画像を作ってみましょう。
投稿・シェアの際の注意点
投稿・シェアの際の注意点について、いくつか留意しておくと良いポイントがあります。
①事実でない情報を拡散してしまわないように気を付ける。
②投稿・シェアをする際には出典や情報源を示す。
③オリジナルコンテンツ作成時には使う画像などの著作権を確認する。
◆ 著作権について
http://kids.cric.or.jp/case/03.html
誤った情報が拡散されてしまうと、それによって問題のある行動を取ってしまう人が出て来るなど、良くない影響が出てしまう可能性があります。
何か情報を見たときに「これは、本当かな?」「情報源はどこかな?」「著作権は大丈夫?」と一度考え、調べる姿勢を忘れないようにしましょう。
ポジティブな発信もおすすめ
気候変動問題に関する投稿となると、どうしてもネガティブな内容になってしまいがちですが、ポジティブな発信をすることもおすすめです。
実際に起きているポジティブな変化に注目し、発信をすることで、より多くの人に興味を持ってもらえるかもしれません。是非、明るいニュースも探し、発信してみましょう。
◆グリーンピース・ジャパンの投稿例
まわりの人と話してみよう
家族や親しい友だちと気候危機について話すことは、意外とハードルが高く感じられるかもしれません。「いきなり話して、引かれてしまったらどうしよう…」などと思い、話すことをためらってしまうこともあるでしょう。
そこで、ここでは、さりげなく気候危機について話題にする方法をご紹介します。
興味や関心のあることに関するアイテムを身につけることで、自然と話題に繋がることがあります。
実際に、グリーンピース・ジャパンのスタッフも、かばんに付けていたバッジや、着ていたパーカーがきっかけとなって社会問題についての話題に繋がった、という経験をしています。
環境問題や気候危機に関するデザインではなくても、マイタンブラーを使うことや古着を着ることでも話題のきっかけになるかもしれません。
自分のお気に入りのアイテムを探してみると良いですね。
署名・キャンペーンなどに参加してみよう
「署名って、なんだか縁遠いなあ…」。そんな風に思っていませんか。最近では、意外とそうでもありません。
インターネット上で名前とメールアドレス、電話番号などを記入するだけで簡単にできる署名が広まっています。
署名は問題解決のための効果ある手段のひとつです。名前やメールアドレスを記入する署名は、「うちの会社(省庁や政府など)にこの問題解決を真剣に望む人がこんなにいる」ということを数字で示すことができるからです。
ニュースで取り上げられたり、ソーシャルメディアで話題になるだけでなく、署名にも参加者があつまることで、注目と機運が高まり、変化をつくることにつながります。
たとえば、2020年夏に起きたモーリシャスでの油流出事故では、多くの報道がありました。
グリーンピースは事故を起こした船をチャーターした商船三井と当初からコミュニケーションをとり、要望を伝え、署名には1万筆以上の参加がありました。こうした多くの市民の声が届き、商船三井は、汚染され傷ついたマングローブやサンゴの育成・保護の計画や、現地に事務所を設置し、地域と向き合って実施する長期計画を発表しました。
署名で、あなたの思いを届けてみませんか。
今すぐできる署名
今すぐできる署名を集めました。1分も掛からず完了するものがほとんどなので、是非署名してみてください。あなたの署名が、大きな変化へと繋がります。
◆グリーンピース・ジャパン
以下のリンクの「いますぐできること」の欄から署名キャンペーンを探して、参加してみましょう。
他にも、様々な署名のプラットフォームがあります。ここでは2つ紹介しますので、気になるキャンペーンを探して、賛同できるものがあれば署名してみましょう。
◆Change.org
Change.org · The world’s platform for change
◆AVAAZ
プラスワンアクション
署名をしたらSNSで報告してみましょう。署名後に自動で文章が作成されて、署名したことをTwitterなどで簡単に報告できる場合が多いです。
署名をしたことをSNSに投稿すると、同じように署名をした仲間からの反応があるかもしれません。自分が署名に寄せた想いなども一緒に投稿できると更に良いですね。
新聞・テレビなどに投稿・投書する
「より多くの人にメッセージを届けたい」、と思ったときには、新聞やテレビなどへの投書や投稿を活用してみましょう。
新聞やテレビ、雑誌、ラジオ、またはオンラインメディアなどで、自分の知り合い以外にも広くメッセージを届けることができます。
くわしい方法はこちらの記事で解説されています。
団体の活動に参加してみよう
「もっと、気候変動問題に深く携わりたい」「仲間と一緒に問題の解決に取り組んでみたい」「とりあえず何かしたい!」そんな方は、気候変動問題に対して取り組んでいる団体を見つけて、参加してみましょう。
ここでは、グリーンピース・ジャパンが事務局を務めるグループをご紹介します。
「ゼロエミッションを実現する会」は、気候危機回避のために自分の住む自治体の脱炭素をめざす市民のプラットフォームです。
具体的には、気候変動問題に対して、市民から自治体・議会へのアプローチを行っています。
今まで取り組んだことのない方でも大丈夫。
「ゼロエミッションを実現する会」には、たくさんの仲間がいます。
ご参加リクエストをお待ちしています。
一緒にアクションしたい方は以下のボタンから。
まずは情報交換からの方は以下のボタンから。
まとめ
第2回では、気候危機について広め、実際のアクションにつなげる方法をご紹介しました。
SNSで発信する、気候危機についてさりげなく話題にする、といった身近な人への働きかけから、署名、投書や団体への参加まで、気候危機回避のための方法には様々なものがあります。
「これならできそう」というものを見つけて、是非行動に移してみてください。
第3回は気候変動問題の主な原因であるCO2を実際にどう減らしていくかに焦点を当てて考えます。