グリーンピース号によるジャパン・ツアーをを通じて「ゼロ・ダイオキシン」を訴えてきたグリーンピース・ジャパンは、東京で7月29日、ツアーの総まとめとして、ダイオキシン問題の第一人者である宮田秀明氏の講演会とグリーンピースからのツアー報告を行なう。

「ゼロ・ダイオキシン」とはダイオキシンの発生・排出を「ゼロ」にすることであるが、そのためにはダイオキシンを発生させる製品の製造、使用、廃棄そのものをなくしていかなければならない、とグリーンピースは主張している。
船の寄港は宇野・大阪・博多・富山・横浜の順で、地元NGOや議員とのミーティングや船の一般公開などのキャンペーン活動を行なってきた。キャンペーンを通して市民や自治体・政府へむけてダイオキシンの脅威に対する警告を発し、ゼロ・ダイオキシンへの対策を訴える、というのがこのツアーの目的。

なお本報告会に先立つ29日午前中には、全国の地方議員やNGOとともに、ダイオキシン対策について環境庁・厚生省への申入れを行い、ツアー中に集めた署名も届ける。


宮田秀明氏講演会とグリーンピースツアー報告

●日時:1996年7月29日(月)14:00
●場所:衆議院第2議員会館第1会議室
●プログラム:
14:00:グリーンピース・ツアー報告(香川県豊島スライド・各地での議員ミーテ-ィング内容など)
14:30:環境庁・厚生省申入れの報告
15:00:宮田先生のお話し「深まる日本のダイオキシン汚染」
16:00:質疑応答
16:30:グリーンピースからの提案
16:40:終了
●宮田秀明氏プロフィール
摂南大学教授。農学博士。ダイオキシン問題の第一人者。日本沿岸のムラサキガイのダイオキシン蓄積や、大阪の母乳のダイオキシン濃度の調査のほか、最近では阪神大震災による火災や野焼きにより大量のダイオキシンが発生していたことを明らかにした。このほか、各地の汚染の実態調査に乗り出している。