グリーンピース・ジャパンの2023年度(1月~12月)における財務報告書は、日本の「一般に公正妥当と認められる監査の基準」(J-GAAS)に準拠して作成され、SCS国際有限責任監査法人により会計監査を受けたものです。2023年度はグリーンピース・東アジア、および個人基金等から人的・資金的な支援を得て、独立した国際環境NGOとして地球規模の環境問題に関する啓蒙活動を行い、持続可能でグリーンで平和な未来のための提案を行いました。

2023年はゼロエミッションを実現する会、ドライビングチェンジ、Climate x Art(HELP展)、デジタルアートブース「エラーコード:秋」、原発・放射能問題、そしてプラスチック問題などに精力的に取り組みました。 グリーンピース・東アジアとグリーンピース・ジャパンが連携と関係強化を図って3年目となりますが、東アジアオフィスとともにキャンペーンを展開することで、グリーンピース・ジャパンの活動はさらに実質的にグローバルキャンペーンとして機能し、より大きなインパクトを持つ成果を上げてきました。

2023年度、グリーンピース・ジャパンの総収入は4億1450万円となりました。寄付金の総額は前年度から1325万円(6%)減りました。またグリーンピース・東アジアからの支援は前年度から6997万円(24%)減少しました。

2023年の総支出は4億4899万円となりました。プログラム活動費は2億2800万円となり、前年度から2940万円(15%)増加しました。ファンドレイジング活動費は、前年度より732万円(6%)減少しました。

いくつかの困難があったにも関わらず、キャンペーン活動は堅調を維持し、プロジェクト活動も増加しました。これは、献身的なチームと寄付という形でグリーンピースの活動を継続的に支えてくださっている、みなさまのおかげです。今後も、明るい未来のために、環境保護と持続可能な社会の実現を目指すという使命に全力を注いでまいります。

グリーンピースは企業や政府から一切の資金援助を受けていない国際環境NGOです。この独立した立場を保つには個人からのご寄付が不可欠です。2023年度も、皆様の支えのおかげで、気候変動を食い止め、地球の恵みを100年先の子どもたちに届けるための活動を続けることができました。“行動するNGO”として、世界中の方々と協働しながら調査活動を行い、科学的根拠に基づいた提案をもって企業や政府に働きかけ、メディアやサポーターさんをはじめとした多くの方への情報提供を行うことができました。グリーンピースの活動を支えてくださった多くの皆様に、心より感謝申し上げます。