地球温暖化を抑えるには? 選挙と投票で気候政策を動かす【気候アクションガイド #06】
気候変動や環境問題のために「何かしたい」と考える人のためのアクションガイドです。第6回は、最終回としてわたしたちの「有権者」としての「パワー」の使い方をお伝えします。
この投稿を読むとわかること
記録的な暑さや豪雨による洪水。温暖化が進むにつれて、極端な気象が増え、その影響は私たちの暮らしや社会にも広がっています。
「気候危機をとめるために何かしたい」という気持ちがあっても、「何から始めたらいいんだろう?」と立ち止まってしまう方も多いのではないでしょうか。
このアクションガイドは、気候変動や環境問題のために「何かしたい」と考える人のためのシリーズです。全6回、テーマごとに情報をわかりやすくまとめています。第6回は、最終回としてわたしたちの「有権者」としての「パワー」の使い方をお伝えします。
1. 「あの候補者、どんな人?」候補者について調べてみる

候補者の人たちはもし当選すれば、気候変動に対して何をしてくれるのでしょうか?調べてみましょう。
⬜︎ ウェブサイトで候補者の人となりやこれまでの取り組み、主張、政策を見てみる
⬜︎ 選挙公約に気候変動のことが書かれていれば、どんな内容かみる
⬜︎ 候補者のSNSをのぞいてみる
投稿から候補者の社会に対する考えや、日々の活動を見ることができます。
わからないことや質問があれば、直接本人に尋ねてみるのもありですね。これらの情報は、自分の思い描く未来や抱いている危機感と候補者像がマッチするかの判断材料となります。
2. 候補者と話す/候補者に思いを伝える、実際に聞いてみる

選挙前は、市民の話に候補者が一番耳を傾けてくれるチャンスでもあります。候補者は、気候危機について知識のある人ばかりではありません。そのため、気候危機の情報やあなたの「こうなったらいいな」という思いを伝えることは、「気候危機に対して行動する政治家」を増やすことにもつながります。
⬜︎ 駅や街頭で演説している候補者に気候変動対策の取り組みについて聞いてみる
⬜︎ メールや手紙で候補者の気候変動対策について質問する
⬜︎ 気候変動や対策について、知っていることを情報提供する
候補者事務所の連絡先は、候補者のウェブサイトに掲載されていることが多いです。
3. 「今度の選挙、誰に投票する?」選挙を話題にしてみる

「選挙を話題にするのは気が重い……」そう感じている人は少なくないかもしれません。しかし、選挙は私たちの生活を良くも悪くも変えうる一大イベントです。あなたの選挙についての話がきっかけとなって、周りの人が投票所に向かうこともあるかもしれません。気軽に話してみると案外、選挙の話が盛り上がります。
また、選挙のことについて友達や家族と直接話すのが気おくれするなら、SNSで考えをつぶやいてみるのがおすすめです。同じ考えを持つ仲間を見つけられるかもしれません。
家族や友だちとの会話で
「どんな候補者がいいと思う?」、「気候危機対策を一番頑張ってくれそうな人は△△だと思う」、「なにをポイントで選ぶといいかな?」、「わたしは○○がおすすめ」
応援したい候補者について発信
「応援したい!」という候補者がいれば「この人を応援しているよ」と発信してみましょう。特定の候補者を応援していると発信するほどでもないという場合には、候補者による、または候補者にまつわる「いいな」と感じたFacebookやXなどのSNS投稿をシェアするのもいいですね。選挙区外に住んでいてもできることです。
4. 候補者を応援する

参政権は、投票と立候補だけではなく、候補者を応援する権利もあります。この活動はその選挙区の有権者でなくても可能です。応援したいと思う候補者がいるなら、候補者のウェブサイトのフォームや、事務所への電話で連絡して、協力を申し出ることができます。
候補者の応援では、法律での決まりに注意!
できること◎
✅ ウェブサイト等(ホームページ、ブログ、XやFacebook等のSNS、動画共有サービス、動画中継サイト等)で特定の候補者への投票を依頼する
✅ 候補者事務所に連絡してボランティア活動をする
できないこと✕
❌ 電子メールで特定の候補者への投票を依頼する(ただし候補者本人はOK)
❌ 投票日当日に、特定の候補者への投票を依頼する
※注意:18歳未満は特定の候補者への投票依頼はできません(「投票に行こう」等の呼びかけはOK)
5. 「投票してきた」あなたの一言が周囲を動かすかも

たとえ理想どおりの候補者がいなかったとしても、ベターを選ぶことが肝心です。棄権したり白票を投じたりすることは権利と責任の放棄です。有権者として考えた一票を投じることが、よりよい変化に繋がります。
自分が投票するのはもちろん、周りに投票を呼びかけて、変化の連鎖を広げましょう。たかが一票、されど一票。あなたの行動がカギとなります。
⬜︎ 投票を呼びかける
⬜︎ ハッシュタグに参加する(「#VoteForClimate」、「#地球のための一票」など)
⬜︎ 選挙期間であることや、投票所の場所を知らせるなどのスタンディング
⬜︎ 投票を報告する(Instagramのストーリー機能には「Voted」など、選挙で使えるスタンプが登場します)
あなたの呼びかけや投稿が「そういえば選挙だったな、投票してこよう」と投票行動のきっかけになるかもしれません(投票当日は特定候補者への投票依頼はできません)。
選挙はあくまで通過点! 一緒にアクションしませんか
選挙が終わったら、それがまた新たなアクションのはじまり。
ひきつづき、当選した議員にあなたの思いや情報を伝えていきましょう。わたしたち市民と、市民の代表である議員が、一緒により良い社会をつくっていくために。すでにそれをはじめている仲間もいます。ひとりでできることには限界があるけれど、仲間と一緒なら可能性は無限大。世の中を変えるパワーになります。

グリーンピース・ジャパンが事務局をつとめるゼロエミッションを実現する会(以下、ゼロエミ)では一緒に気候アクションに挑戦する仲間を募集しています。
ゼロエミは、自分の住んでいる自治体からの脱炭素をめざす人々がお互い助け合うコミュニティです。会費などはありません。自分のペースで、挑戦してみたい活動を試してみることができます。
「まずはどんな会なのか、知りたい」という方は、ぜひホームページ、またはインスタグラムをのぞいてみてください。まずはFacebookグループでの情報交換だけ参加するのも大丈夫。参加を考える人は、はじめてゼロエミに参加する人向けのオンラインオリエンテーションに出てみよう!
寄付は最強のアクション!
一人ずつのアクションが、そのまま個別に終わってしまった場合、すでに地球規模となって加速を続ける気候変動に変化をもたらすことはできません。
気候変動を止めるためには温室効果ガスの排出量を大幅に削減する必要があり、それには政府の削減目標や企業の脱炭素方針などをより野心的な方向へと動かす必要があります。そのためにグリーンピースなどの環境団体は、決定を後押しする調査や提言、市民の声の可視化、メディアへの働きかけを行っています。
寄付はこうした活動の規模を大きくしたり、参加する人を増やしたりすることで、政策決定者やリーダーたちに「本気の気候変動対策」を求める声の大きさを知らしめます。
「寄付をする」ことがみんなのアクションをつなぎ、大きな力にまとめ、効果的に政策決定者に届けることを助けています。▶︎寄付が最強のアクションである理由【気候アクションガイド #00】