たくさんのご支援を、ありがとうございました!
2011年4月28日~5月10日まで行ったこの署名は、合計8,937筆のご参加を頂きました。
当初目標を1,000として開始した署名が一晩のうちに目標を達成したばかりか、このように多くのご支援を頂いたことを、スタッフ一同心よりお礼申し上げます。
この署名終了時の5月10日までに、日本政府からは虹の戦士号による領海内での調査許可は下りませんでした。
しかしみなさんが私たちの調査を応援して下さったおかげで、短期間で主に3つの大きな成果がありました。
- グリーンピースがオランダ政府を通じて海洋調査を申請した4月20日直後の4月25日、文部科学省と東京電力は、グリーンピースが提案した調査計画と酷似している海水調査を始めました(注1)。
- 4月29日、東電はグリーンピースが行うとしていた海底の土の調査を急きょ開始し、原発周辺の海底の土から事故前の土と比較して約3万8000倍の放射性物質を発見したと5月5日に発表しました(注2)。
- 5月6日には、水産庁の水産物調査も含めた総合的な海洋調査計画を政府が発表しました(注3)。
これら政府の調査計画は、第三者の立場で行われるものではなく、まだまだ決して十分とは言えません。
しかし、虹の戦士号による調査をみなさんや世界中の人々の強い支持により、政府が海洋調査の必要性を無視することができなくなり、実現したものです。
報道面でも、5月10日の朝日ニュースターの「ニュースの深層」に、グリーンピース・ジャパン事務局長 佐藤潤一が出演し、「福島原発事故と海洋放射能汚染」についてお話しする機会を頂きました。
また、2011年5月21日号の週刊現代でも、今回のグリーンピースの海洋調査が取り上げられています。
虹の戦士号は、台風の接近に伴い、いち早く次の目的地である台湾に向かうため2011年5月10日に横浜港を出港しました。
グリーンピースは今後も、政府の海洋汚染調査の監視役として漁業関係者や消費者であるみなさんに協力をいただきながら海洋調査を続けていきます。
グリーンピースは環境保護を願う市民の立場で利害関係に一切左右されない活動をするため、政府や企業からの資金援助を受けていません。
今後とも、私たちが活動を続けていけるよう、ご支援をいただければ幸いです。