国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都港区)は7月4日、東京都在住の1000人を対象に行った気候変動に関する意識調査の結果を発表しました。調査は、グリーンピース・ジャパンが楽天インサイト株式会社に委託し、オンラインで行いました。調査の結果、気候変動の影響について心配と感じている人は83.5%(とても心配・ある程度心配)で、79.4%の回答者が、今よりさらに気候変動対策を進めてほしい(とてもそう思う・そう思う)と答えており、気候変動対策への関心の高さが明らかになりました。

気象庁が5月に発表した3カ月予想(6月〜8月)によると、今年も全国的に気温が平年より高くなる見通しで、厳しい猛暑が予想されています。調査では、28.4%が夏の間、週3日以上、猛暑や熱中症によって健康を脅かされていると感じると答えました。脅かされたと感じた場所として「外出先(屋外)」が最多の64.5%、次いで「自宅にいた時」が34.3%と2番目に多い結果となりました。消防庁が発表している熱中症による救急搬送状況のデータでは、発生場所として住居が最多の34.2%を占めており(注)、改めて住宅における暑さや熱中症対策を進める必要性が明らかとなりました。

グリーンピース・ジャパン、気候変動・エネルギー担当の鈴木かずえは「今回の調査では、およそ8割の人が今よりさらに気候変動対策を進めてほしいと回答しています。屋根置き太陽光設置をさらに進め、建築物の断熱性能の向上に取り組んでいく必要があります」としています。

「東京都民の気候変動に関する意識調査」全調査結果はこちら

(注)消防庁「全国の熱中症による救急搬送状況 令和6年6月24日~6月30日(速報値)