CCCL映画祭 正式出品作品「MIWATARI」
Changing Climate, Changing Lives Film Festivalは2024年2月15日〜18日の期間タイ、バンコクで開催される

国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都港区)が昨年11月に主催した気候変動をアートで感じる展覧会『HELP展』で制作・展示した映像作品『御渡り』が、タイ・バンコクで開催される映画祭「Changing Climate, Changing Lives Film Festival(以下、CCCL)」のドキュメンタリー部門に正式出品されることが、本日24日、決定しました(注1)。『御渡り』は、気候変動の影響で存続が危惧されている長野県・諏訪湖の伝統文化「御渡り」の姿を描いた12分間の映像作品です。今年で第4回となるCCCL映画祭は、短編映画を通じて気候変動の認知を広げることを目的とする映画祭で、2019年にクリストファー・G・ムーア氏(注2)によってタイで創設されました。2月18日にバンコクで行われる授賞式にはグリーンピース・スタッフを含む関係者が出席します。

グリーンピース・ジャパン プロジェクト・マネージャー、高田 久代

「ショートフィルムの力を通じて気候変動に対する意識を高めることを目指すCCCLで、私たちの作品が正式上映されることを光栄に思います。作品で紹介している御渡りは、条件が揃えば1月〜2月の厳冬期に出現します。宮坂宮司や地域の方は今季も連日、早朝の湖面観察を続けていらっしゃいますが、まだ薄氷ばかりだとのことです。室町時代から580年以上にも渡って続く氷の観測記録は世界的にも貴重です。映画祭を通して、多くの方にご覧いただき、気候変動の影響を考え行動を始めるきっかけになることを願っています」

(注1)CCCL公式インスタグラム(2024年1月24日発表)

(注2)30年以上タイに居住しているカナダ人小説家。

<映画祭概要>

映画祭名:Changing Climate, Changing Lives Film Festival

開催日時:2024年2月15日〜2月18日

授賞式開催日:2月18日(日)19:00(現地時間)

開催地:タイ・バンコク

公式サイト:https://en.ccclfilmfestival.com/

<作品内容>

作品名:『御渡り/MIWATARI』

視聴リンク:https://youtu.be/1JXT_U40ttk?si=gF1Hzf_TQ0zQksfe

概要:長野県の諏訪湖が全面結氷すると南の岸から北の岸へかけて氷が裂け、高さ30cmから1.8m位の氷の山脈ができる伝統文化「御渡り」。本作品では、御渡りの出現を判定する八劔神社宮司・宮坂清氏の言葉と、1683年から脈々と綴られた御渡りの記録をもとに、気候変動の影響で出現が減少している御渡りの姿を描きます。

監督:小野友資

撮影:亀村 佳宏

出演:宮坂 清(八劔神社宮司)

製作:HAKUA

2023年/日本/日本語(英語字幕)/12分

<製作者プロフィール>

小野友資(監督)

Y小/ YUYBOOKS / 京都精華大学非常勤講師

京都、横浜を拠点に活動。2007年より株式会社1-10にて、モーションデザイナーとしてウェブサイトからデジタルサイネージまで様々なフィールドに渡る制作に関わる。2016年よりデジタルの活動をフリーランスへ。デジタル領域のクリエイティブディレクションから海外のスタートアップまで多岐にわたり取り組んでいる。

亀村 佳宏(撮影)

1978年 京都生まれ。2002年よりESPN系列ケーブルテレビ会社にてPV、CM、番組制作等を経て、撮影技術やコンポジット編集技術を習得。現在、京都に活動拠点を移しstudiohorizontとして、ドキュメンタリーやショートフィルムなど映像制作活動をしている。

宮坂 清(出演)

1950年、長野県諏訪市生まれ。國學院大学卒業後、京都・伏見稲荷大社、諏訪大社、手長神社を経て、2020年より八劔神社宮司。趣味は古文書を読むことと篠笛。教誨師を務めている。

以上