2020年の東京五輪に向け、使い捨てプラスチックに依存しない、循環型の街づくりを東京都へ呼びかけている、国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都新宿区、以下グリーンピース)は、本日4月25日、東京都環境局に対し、ペットボトルの代替策として給水機の増設を求めるキャンペーン(注1)に集まった署名5,086筆の一次提出を行いました。


(写真:東京都環境局に署名を提出)

 

グリーンピース・ジャパンのプラスチック問題プロジェクトリーダー、大舘弘昌は、「東京都はこれまでも、日本政府に先駆けたプラスチック対策を推進してきました。今後も、ペットボトルフリーの街づくりを東京から全国に、そして世界に発信していくリーダーシップを期待しています」と呼びかけました。

署名を受け取った東京都環境局資源循環推進部の古澤専門課長は、「東京都では今、プラスチック削減の対策を、大学やオフィスビルと一緒に進めていくところです。給水機は、プラスチックを減らす具体的な選択肢の一つとして、大事なアイデアだと思います」と話しました。

■ マイボトル給水機の設置で、半年間で3万1,000本のペットボトル削減に
東京・有楽町では、全国に先駆けてマイボトル用の給水機が設置されており、東京都水道局によると、半年でペットボトル約3万1,000本分(注2)の利用があります。グリーンピースが今年発表した調査(注3)では、2人に1人以上の都民がマイボトルを所有しているにも関わらず、その8割が外出先でマイボトルを使って給水をしていないことがわかりました。給水機が欲しい場所として、駅、観光スポット、公園などがあげられ、全体の7割が身近な場所で給水機から給水できるなら、マイボトルを携帯すると回答しています。

 

注1)キャンペーン『給水機でペットボトルを減らそう TOKYOペットボトルフリー(2019年1月16日開始) 

注2)  東京都水道局が東京国際フォーラムに設置するボトルディスペンサー式水飲栓の半年間の使用量を元に算出(平成30年3月29日~9月30日で、約15,500L=500mLペットボトル31,000本分程の利用量)東京都水道局 2018年

注3)レポート『マイボトルと給水機利用状況から見る ペットボトルフリーのカギ(2019年3月1日発表)