小笠原諸島と伊豆諸島周辺海域で、中国漁船が違法サンゴ漁を行っていることについて、国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは下記のとおりコメントを発表しました。
「グリーンピースは、小笠原諸島と伊豆諸島海域で行われている違法サンゴ漁に抗議します。同時にグリーンピースは、このような違法サンゴ漁だけでなく、いかなる違法漁業にも反対しています。

いま、サンゴの白化や、マグロなどの大型魚介資源の枯渇など、海の生態系に深刻な影響が出ています。背景にあるのは、二酸化炭素の排出による気候変動や、グローバル経済にともなう過剰漁業・大量消費です。なかでも違法漁業と乱獲などにより、魚介類などの海洋資源が回復するために十分な時間もないほどの方法で、漁獲され消費されています。このままでは、将来世代に美しい海の生態系や環境を残すことができません。

小笠原諸島は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界自然遺産に登録されています。赤サンゴの成長は非常に遅く、2010年にはワシントン条約締約国会議で貿易規制対象とするかの議論がされるなど、保護の対象となるべき種です。このような違法漁業は、サンゴが育む海の生態系を著しく損壊させるめ、即時中止を求めます」。

グリーンピース・ウェブサイト「海をまもる」

http://www.greenpeace.org/japan/ja/campaign/ocean/


国際環境NGOグリーンピース