国際環境保護団体グリーンピースは、本日香川県知事に対し香川県豊島(てしま)の産業廃棄物を撤去を求める申し入れ書を提出した。

グリーンピースのスタッフ等4名は午後12:30頃に海上タクシーで高松浜野町に上陸後、地元NGOとともに高松県庁までデモ行進を行なった。高松浜野町沖では、昨日豊島沖合いで海上抗議をおこなった同団体のキャンペーン船グリーンピース号が、“Save Teshima -ゼロ・ダイオキシン-「瀬戸内の真珠を救え!」”という同じ横断幕を掲げ、抗議を行なった。

グリーンピースは、昨日香川県豊島(てしま)の産業廃棄物投棄現場を訪れており、不法投棄物の早期撤去を訴えている。
本日の申入れに、香川県側は県知事の代理としての産業廃棄物対策課熊谷課長等5名が対応した。グリーンピース・ジャパンの海洋汚染問題キャンペーナーの関根彩子は、
「グリーンピースは、市民に支えられた環境保護団体です。現場を見てそれを市民に伝えるのが私達の役割です。現場の状況はあまりにもひどく、一般市民の誰の目からみても容認しがたい状況であることは明らかです。投棄された廃棄物を撤去し原状を回復することを望みます」と述べた。
グリーンピースのキャンペーナー竹村英明の「県として反省をしていらっしゃるのか」という質問に対し県側は「現在調停中ですから、調停以外での発言は控えさせてもらう」の一点張りで、質問にたいするきちんとした答えはなかった。

グリーンピース・ジャパンは、現在「ゼロ・ダイオキシン」キャンペーンを展開している。廃棄物はダイオキシン発生源の最たるもののひとつであり、豊島だけでなく日本各地で廃棄物からのダイオキシン発生が確認されている。世界的な動きは、ダイオキシンなどの有害物質を法的拘束力をもって地球規模で規制してゆく方向にあり、豊島の廃棄物を放置しておくことは日本が世界の流れに取り残されることと主張している。

なお、グリーンピースは今回の豊島視察と抗議行動をグリーンピース・ジャパンのインターネットのホームページで報告するとともに、英文のプレスリリースを外国メディアにも流し、豊島の状況を世界に発信する予定。