グリーンピースは政府や企業からの援助をうけず、独立…

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© Greenpeace/Shaun Burnie

国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都新宿区、以下グリーンピース)は、本日17日、Jヴィレッジ(福島県広野町・楢葉町)周辺で実施した追加の放射線調査結果を公表しました。再調査では、付近の駐車場などで比較的高い放射線量が計測されました。グリーンピースは10月に、Jヴィレッジに隣接する楢葉町営駐車場で高い放射線量を確認、小泉進次郎環境大臣にこの調査結果を通知し、定期的な放射線モニタリングと除染を実施するよう提言していました(注1)。環境省は今月12日、グリーンピースが確認したホットスポットのほか、付近の別地点でも比較的高い放射線量が新たに確認され、東京電力によって除染されたと発表しました。しかし、同13、14日に、グリーンピースが再調査を行ったところ、国の除染基準を超える放射線レベルの地点がまた複数見つかりました。Jヴィレッジは、2020年3月26日、東京五輪聖火リレーの出発点となっています。

グリーンピース・ジャパンのエネルギー問題担当、鈴木かずえは「今回の調査では、10月に見つかった毎時71マイクロシーベルト(地表面接触)ほど高くはなかったものの、国の除染基準を超える複数のホットスポットが再度見つかり、除染のずさんさが露呈しました。また、非常に高いレベルのホットスポットは、なぜそこにあったのか、なぜ今まで発見されなかったのかなど、多くの疑問が残ります。東京五輪のためだけの除染ではなく、住民のための恒久的なモニタリングや除染が行われるべきです。原発事故の後始末は終わることがありません」としています。



◾︎12月13日、14日の再調査結果のポイント

  • グリーンピースが10月26日に発見した地表面で71μSv/h だったホットスポットは、12月13日の調査では、1平方メートルほどの土が被されていることが確認され、数値は1μSv/h以下に下がっていた。
  • しかし、同じ駐車場に隣接した北側では最高2.2μSv/h(10cm高さ)までのホットスポットが発見された。
  • 同じ駐車場の入り口近くの他の場所でも地表より10cmの高さで2.6μSv/h(1mの高さで1μSv/h)のホットスポットが発見された。
  • 当該駐車場の北のサッカーフィールド隣接の森林の縁で地表より10cmの高さで2.6μSv/hのホットスポットが発見された
  • 当該駐車場より300メートル離れた森林の代表的な測定値は1メートルの高さで0.4μSv/hほどだった。(政府による除染の目安値は0.23μSv/h)

◾︎経緯(グリーンピースおよび環境省の発表による)

10月26日 グリーンピースがJヴィレッジ周辺で放射線調査、ホットスポットが見つかる。
11月18日 グリーンピースが環境省に書簡でホットスポットの除染とより広い範囲の定期的モニタリングを要請
11月29日 環境省がホットスポットを確認
12月3日 東京電力が環境省からの連絡を受け、上記の場所を線量低減措置
12月5日 環境省がJヴィレッジ周辺の別の場所で別のホットスポットを発見
12月9日 東京電力がその別のホットスポットにつき線量低減措置
12月12日 環境省が「Jヴィレッジ及びその周辺における空間線量率の測定結果等について」を発表(注2)
12月13〜14日 グリーンピースがJヴィレッジ周辺で追加の放射線調査
12月19日 環境省に送付した書簡の回答期限(現在時点ではグリーンピースへは未回答)

(注1)グリーンピース・ジャパン 「J ヴィレッジ(福島県)周辺で検知されたホットスポットについて緊急情報提供と要請」

(注2)環境省 「Jヴィレッジ及びその周辺における空間線量率の測定結果等について」

https://www.env.go.jp/press/files/jp/112942.pdf

※グリーンピースが10月16日〜11月5日に実施した福島市、浪江町、大熊町、飯舘村などでの調査の結果は、2020年春までに報告書として公表予定