国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都新宿区、以下グリーンピース)は本日、モーリシャス沖で座礁した貨物船による重油流出事故をめぐり、船をチャーターした株式会社商船三井(東京都港区)が9月11日に公表した、事故への長期的な支援策について、以下の声明を発表しました。


グリーンピース・ジャパン 気候変動・エネルギー担当、関根彩子

「重油流出による長期にわたる汚染と、環境や生計の回復について、たとえ傭船者であっても事故の当事者として、商船三井が長期的視点で向き合う方針を打ち出したことは注目すべき前例となるでしょう。

気候変動は地球のあらゆる場所で激しさを増しており、それは今後さらに航海の危険が高まることを意味します。油流出事故の再発を防止する最終的な手段は、化石燃料への依存をやめ、自然エネルギーにシフトする以外ありません。商船三井と長鋪汽船には、この事故がもたらした教訓として、化石燃料関連事業からの脱却と、自然エネルギーなどより低リスクの技術への早急な移行を期待します」


グリーンピースは事故後、商船三井と船主の長鋪汽船に対し、8月14日、27日の2度にわたって公開状を送付し、(1)汚染者負担原則の完全履行と将来にわたる損害賠償(2)事故の原因と影響に関する第三者調査を完全公開で実施し、その費用を負担する(3)事故を起こした航路の使用中止の約束、(4)化石燃料に依存する事業からの撤退ーの4点を求めています。

以上


関連資料・リリース

▽商船三井・長鋪汽船への2回目の公開状(8月27日)

イルカ大量死について調査を呼びかけ(8月26日、英語)

商船三井前でバナーアクションを実施(8月25日)

▽商船三井と長鋪汽船に責任ある行動求める緊急署名(8月25日開始)
オンライン署名特設ページ 

モーリシャス政府の貨物船投棄計画に対する警告(8月20日)

▽商船三井・長鋪汽船への1回目の公開状(8月14日)

▽両社からの回答(8月20日)

座礁事故に対するグリーンピース・アフリカ声明(8月7日、英語)