国際環境NGO グリーンピースは本日11月16日、千葉県の鴨川港など7港の放射能調査の結果を発表いたしました。調査結果は、ブリやマアジなど25サンプル全てが検出限界値(5ベクレル/キログラム)未満で、放射性物質は検出されませんでした。(注1)
今回の放射能調査は、10月24日から26日の期間に、千葉県の船橋港(船橋市)、保田港(鋸南町)、勝山港(鋸南町)、岩井港(南房総市)、富浦港(南房総市)、船形港(館山市)、鴨川港(鴨川市)の7港において実施いたしました。調査方法は、千葉県の漁業関係者の協力のもと、それぞれの港で水揚げされた魚介類を入手し、第三者機関である株式会社エコプロ・リサーチでゲルマニウム半導体検出器を用いて検査しました。

グリーンピース・ジャパンでは、千葉県の水産関係者と協力して、県内の様々な漁港で水揚げされる魚介類を定期的に調査しています。先日は、グリーンピースの海洋生態系問題担当の花岡和佳男が、船橋市漁業協同組合の組合長も務めた漁師の大野一敏さんと座談会を実施し、東京の漁業の歴史や現状、そして放射能問題について意見を交わしました。(注2)

グリーンピースの海洋生態系問題担当の花岡和佳男は、「風評被害が続くのは政府の不十分な対応が原因であり、これが産地偽装などの行為を助長し、消費者と漁業者に不安を与えています。政府の対応強化を望む漁業者の省庁への陳情は受け入れられず、自身で実費で放射能検査をしている漁業者もいらっしゃいます。政府は、水揚げ港での魚介類の放射能検査の強化、魚介類のトレーサビリティーの確立、そして商品情報公開の強化を急ぐ必要があります」と話しています。


注1) 第15回目放射能調査の結果

注2) 船橋港の漁師 大野一敏さんとの座談会


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国際環境NGOグリーンピース・ジャパン